ガスの請求書や料金表にある「従量料金」を見て、「これは何の料金?」「基本料金とは何が違うの?」と疑問に感じることもあるでしょう。
従量料金とは、簡単にいうと使ったガスの量に応じて増減する料金です。
ただし、「従量単価」とは意味が異なり、プロパンガスでは販売店や料金プランによって単価の設定方法も異なります。
そのため、請求総額だけを見ても、自宅のガス料金がどのように決まっているのか判断しにくい場合があります。
この記事では、従量料金の意味をはじめ、基本料金・従量単価との違い、具体的な計算方法、LPガスの三部料金制までわかりやすく解説します。
ご自宅でガスの請求書を確認する際にも役立ててください。
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従量料金とは?
従量料金とは、ガスの使用量に応じて増減する料金です。
まずは、混同しやすい従量単価や単位料金との違いを確認しましょう。
使用量で変わる料金が「従量料金」
従量料金とは、使用したガスの量に応じて発生する料金です。
ガスを多く使えば従量料金は増え、使用量が少なければ料金も少なくなります。
LPガスでは、ガスメーターで計測した使用量と1m³あたりの従量単価をもとに計算するのが基本です。
例えば、従量単価が600円/m³で10m³使用した場合、単価が一定なら従量料金は6,000円になります。
基本料金とは料金が発生する仕組みが異なるため、請求書では分けて確認すると理解しやすいでしょう。
「従量単価」との違い
従量料金と従量単価は同じものではありません。
従量単価はガス1m³あたりの価格、従量料金は実際の使用量に応じて計算された金額です。
例えば、従量単価650円/m³で8m³使用した場合、単価が一定なら「650円×8m³=5,200円」となります。
この場合、650円が従量単価、5,200円が従量料金です。
自宅のガスが1m³あたりいくらなのか知りたい場合は、従量料金の総額ではなく従量単価を確認してください。
なお、使用量によって単価が変わる料金体系もあります。
「単位料金」との違い
単位料金も、ガス1m³あたりの料金を示す言葉として使われます。
特に都市ガスでは「単位料金」という表記が多く、使用量に単位料金を掛けて従量料金を計算する仕組みです。
LPガスでは「従量単価」と表記されることが多いものの、販売店によって表現は異なります。
そのため、請求書に「単位料金」と記載されている場合も、基本的には1m³あたりの価格を確認する項目と考えるとわかりやすいでしょう。
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従量料金と基本料金の違いは?
従量料金と基本料金では、料金が発生する仕組みが異なります。
それぞれどのような料金なのか、違いを確認しましょう。
基本料金は固定費のイメージ
基本料金は、ガスの使用量にかかわらず発生する固定的な料金です。
従量料金が使用量によって増減するのに対し、基本料金はガスを供給できる状態を維持するために必要な費用として設定されています。
LPガスでは、容器やガスメーターなどの供給設備、保安や検針などに関する費用が含まれる場合があります。
そのため、旅行などでガスの使用量が少ない月でも、契約を継続していれば基本料金が発生することがあります。
請求書では基本料金と従量料金を分けて確認しましょう。
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従量料金の計算方法
従量料金の基本的な計算方法は難しくありません。
ここでは、基本の計算式と具体例、単価が使用量によって変わる場合を紹介します。
基本の計算式
従量料金は、基本的に次の計算式で求めます。
従量単価×ガス使用量=従量料金
例えば、従量単価が600円/m³で5m³使用した場合は、「600円×5m³=3,000円」となります。
ただし、実際に支払うガス料金は従量料金だけではありません。
LPガスでは基本料金や設備料金なども加わるため、従量料金と請求総額は異なります。
料金体系や消費税、端数処理なども販売店によって異なるため、正確な金額は契約中の料金表で確認してください。
10m³の計算例
1か月に10m³使用し、従量単価が600円/m³で一定なら、従量料金は6,000円です。
「600円×10m³=6,000円」と計算できます。
仮に基本料金が2,000円、設備料金がない場合は、単純化すると合計8,000円です。
設備料金が500円なら、2,000円+6,000円+500円で8,500円になります。
ただし、ここで示した金額は計算方法を説明するための例です。
実際の基本料金や従量単価は地域や販売店、契約内容によって異なります。
プランによる段階制の場合
料金プランによっては、使用量ごとに従量単価が変わることがあります。
例えば、「0〜5m³」「5m³超〜10m³」「10m³超」のように区分し、それぞれ異なる単価を設定する方法です。
使用量が増えるにつれて1m³あたりの単価が安くなる料金体系は、スライド制などと呼ばれることもあります。
この場合、単純に一つの従量単価へ月間使用量を掛けるだけでは計算できません。
料金表に複数の単価がある場合は、それぞれの使用量区分と適用方法を確認しましょう。
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LPガスの料金体系を詳しく紹介
現在のLPガス料金を理解するうえでは、三部料金制について知っておくことも大切です。
2025年4月から料金表示や設備費の扱いに関するルールが変わっています。
三部料金制とは
三部料金制とは、LPガス料金を「基本料金」「従量料金」「設備料金」の3項目に分けて表示する仕組みです。
従量料金は、このうちガスの使用量に応じて発生する部分にあたります。
2025年4月2日からは、LPガス料金を請求する際に、この3項目へ分けて通知することが事業者に義務付けられています。
これにより、消費者が何にいくら支払っているのか確認しやすくなりました。
詳しい仕組みは、関連記事「LPガス三部料金制とは?料金の仕組みと制度変更を解説」も参考にしてください。
設備料金は別項目
設備料金は、LPガスの消費設備の貸与などにかかる費用を示す項目です。
2025年4月2日から、LPガス料金の表示・計上方法に関する新しいルールが施行され、LPガス料金を請求する際は、基本料金・従量料金・設備料金の3項目に分けて通知することが義務付けられています。
設備料金が発生しない場合も、設備料金がないことを消費者が確認できる形で表示されます。
そのため、現在のLPガス料金を確認するときは、従量料金だけではなく、基本料金と設備料金を含めた内訳を見ることが大切です。
【2025年改正】料金表示と設備費のルール変更
2025年4月2日から、請求時に基本料金・従量料金・設備料金へ分けて通知するルールは、新規契約だけでなく既存契約にも適用されるようになりました。
一方、エアコンやインターホン、Wi-Fi機器など、LPガスの消費と関係のない設備費をLPガス料金として請求することは禁止されました。
さらに、賃貸住宅では給湯器などのガス消費設備の費用についても、LPガス料金への計上が禁止されています。
これら設備費の計上禁止に関する規定は、2025年4月2日以降に締結された新規契約が対象です。
都市ガスとの違い
都市ガスにも従量料金がありますが、LPガスとは料金制度や単価の決まり方が異なります。
都市ガスでは、使用量区分ごとに基本料金と単位料金が設定され、原料費調整制度によって単位料金が変動する場合があります。
一方、LPガスは自由料金で、各販売店が料金を設定しています。
そのため、1m³あたりの単価だけを比較して「LPガスの方が高い」「都市ガスの方が安い」と判断するのは適切ではありません。
供給方法や熱量なども異なるため、料金を比較するときは条件をそろえて確認しましょう。
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自宅の従量料金を確認する方法
自宅の従量料金や従量単価は、請求書や料金表から確認できます。
料金が高いと感じた場合も、まず内訳を確認することが大切です。
請求明細を確認する
自宅の従量料金を知りたい場合は、請求書やWeb明細に記載された料金の内訳を確認しましょう。
LPガスでは、基本料金・従量料金・設備料金に分けて請求内容が通知されます。
まず従量料金としていくら請求されているのかを確認し、あわせてガス使用量や従量単価も見てください。
従量単価が明細に記載されていなければ、販売店の料金表やWebサイト、契約時の書面などを確認しましょう。
わからない場合は、販売店へ現在適用されている料金表を問い合わせる方法もあります。
単価の逆算に注意する
請求総額を使用量で割っても、本来の従量単価を正確に求められるとは限りません。
請求総額には、基本料金や設備料金なども含まれているためです。
例えば、請求額が8,000円で使用量が10m³なら、「8,000円÷10m³=800円/m³」となります。
しかし、この800円には基本料金なども含まれているため、本来の従量単価が800円という意味ではありません。
さらに、段階制では複数の単価が適用されます。
正確な従量単価は、販売店の料金表で確認しましょう。
料金が高い場合は?
ガス料金が高いと感じたら、使用量と料金単価を分けて確認してください。
前月や前年同月より使用量が増えている場合は、入浴や給湯の使用量、季節などが影響している可能性があります。
一方、使用量がほぼ同じなのに請求額が上がっている場合は、従量単価や基本料金などが変更されていないか確認しましょう。
現在の1m³あたりの価格を確認したい場合は、関連記事「プロパンガス1m³価格はいくら?料金相場と比較方法を解説」も参考にしてください。
賃貸での確認方法
賃貸住宅でも、契約中のLPガス販売店へ料金の内訳や従量単価を確認できます。
アパートやマンションでは建物単位で販売店が決まっており、入居者だけでは変更できないケースがありますが、現在の料金を確認することは可能です。
料金が気になる場合は、まず請求明細と料金表を確認し、不明な点を販売店へ問い合わせましょう。
これから賃貸住宅へ入居する場合は、事前に基本料金や従量単価を確認しておくと、毎月の光熱費をイメージしやすくなります。
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まとめ
従量料金とは、ガスの使用量に応じて増減する料金です。
基本的には「従量単価×ガス使用量」で計算されます。
従量単価は1m³あたりの価格を示すため、実際に請求される従量料金とは意味が異なります。
また、LPガスでは2025年4月2日から、基本料金・従量料金・設備料金の3項目へ分けて料金を通知するルールが施行されています。
自宅のガス料金を確認するときは、請求総額だけを見るのではなく、従量料金・従量単価・使用量などを分けて確認しましょう。
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従量料金に関するよくある質問
従量料金についてよくある疑問をまとめました。
請求書や料金表を確認するときの参考にしてください。
Q.従量料金と従量単価は同じ?
従量料金と従量単価は異なります。
従量単価はガス1m³あたりの価格、従量料金は使用量に応じて実際に計算された金額です。
例えば、従量単価600円/m³で5m³使用し、単価が一定なら従量料金は3,000円になります。
この場合、「600円」が従量単価、「3,000円」が従量料金です。
「単位料金」と記載されている場合も、1m³あたりの価格を意味することがあります。
Q.ガスを使わなくても料金はかかる?
ガスを使用しなければ、従量料金は基本的に発生しません。
ただし、契約を継続していれば基本料金などが請求される場合があります。
基本料金は、ガスの使用量にかかわらず発生する固定的な費用だからです。
契約内容によっては、従量料金とは別に設備料金が設定されていることもあります。
長期間ガスを使用しない場合は、閉栓や利用停止が可能か販売店へ確認してみましょう。
Q.従量単価は毎月変わる?
LPガスの従量単価は、販売店や料金プランによって変更される場合があります。
LPガスは自由料金のため、全国一律の従量単価はありません。
原料価格や為替、配送費などの変化を料金へ反映する事業者もあります。
ただし、すべての販売店で毎月単価が変わるわけではありません。
以前より単価が高くなっている場合は、料金改定のお知らせなどを確認し、不明であれば販売店へ変更理由や適用時期を問い合わせましょう。
Q.従量料金が高いときはどうする?
従量料金が高い場合は、使用量と従量単価のどちらが増えたのか確認しましょう。
前年同月より使用量が多ければ、季節や給湯の使用量などが影響している可能性があります。
使用量がほぼ同じなのに従量料金が増えている場合は、従量単価が変更されていないか確認してください。
請求総額そのものが高い場合は、基本料金や設備料金もあわせて確認することが大切です。
計算方法や料金変更の理由がわからなければ、販売店へ説明を求めましょう。

