引っ越し先のガス会社がわからず、「どこへ連絡すればガスを使えるの?」「入居当日でも開栓してもらえる?」「自分でガス会社を探す必要があるの?」と戸惑う人もいるでしょう。
特に引っ越し直前までガス会社がわからないと、お風呂や給湯、ガスコンロが使えないのではないかと焦ってしまいがちです。
新居のガス会社は、入居案内や管理会社への問い合わせ、ガスメーターの表示などから確認できます。
ただし、都市ガスとプロパンガスでは契約先の探し方や、入居者が会社を選べるかどうかが異なります。
この記事では、引っ越し先のガス会社を調べる方法から、都市ガス・プロパンガス別の確認ポイント、開栓までの手順、引っ越し当日にわからなかった場合の対処法まで解説します。
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引っ越し先のガス会社を調べる方法
引っ越し先のガス会社がわからない場合でも、近くのガス会社へ手当たり次第に問い合わせる必要はありません。
まずは入居書類や管理会社から確認しましょう。
入居書類でガス会社を確認する
最初に、賃貸借契約書や入居案内を確認しましょう。
「ライフライン」「ガス」「LPガス」「入居時の手続き」などの項目に、ガス会社名や使用開始の連絡先が記載されていることがあります。
紙の書類だけでなく、不動産会社から届いたメールや入居者向けアプリも確認してください。
特に賃貸のプロパンガス物件では供給会社が決まっていることが多いため、自分で会社を探す前に手元の案内を確認するのが先です。
記載がなければ、管理会社や大家へ問い合わせましょう。
管理会社や大家に確認する
入居書類でわからなければ、管理会社や大家へ問い合わせるのが確実です。
物件の管理者であれば、都市ガスかプロパンガスか、どの会社へ使用開始を申し込むのか把握していることが多いためです。
「入居する部屋でガスを使いたいので、供給会社名と開栓の連絡先を教えてください」と伝えるとわかりやすいでしょう。
管理会社につながらない場合は、物件を紹介した不動産仲介会社へ確認する方法もあります。
入居日が近いなら、会社がわかり次第そのまま開栓予約を進めましょう。
ガスメーターの表示を確認する
すでに新居へ入れる場合は、ガスメーター周辺の表示も手掛かりになります。
メーターや配管付近に、会社名や緊急連絡先が書かれたステッカーが貼られていることがあるためです。
ただし、以前の供給会社の表示が残っている可能性もあります。
会社名を見つけたら、住所を伝えて「現在この物件を供給している会社か」を確認しましょう。
集合住宅ではメーターが共用部にあることもありますが、立入禁止の場所へ無理に入ったり、バルブを操作したりしないでください。
LPガス容器の表示を確認する
プロパンガスの住宅では、屋外のLPガス容器も供給会社を調べる手掛かりになります。
容器や周辺に事業者名が表示されている場合があるためです。
ただし、容器に表示された会社と利用者が契約するLPガス販売事業者が同じとは限りません。
会社名がわかったら、住所を伝えて現在の供給会社か確認しましょう。
容器や調整器、配管は自分で動かしたり取り外したりせず、表示を見るだけにしてください。
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ガス会社を探す前にガス種を確認する
ガス会社を探す際は、新居が都市ガスとプロパンガスのどちらなのかも確認しましょう。
ガスの種類によって契約先の探し方が異なります。
都市ガスは対応会社から探す
新居が都市ガスの場合は、その住所へ供給できるガス小売事業者から契約先を選べる場合があります。
2017年4月1日にガスの小売全面自由化が始まり、家庭でもガス小売事業者を選択できるようになったためです。
ただし、全国すべての会社と契約できるわけではありません。
事業者によって対応地域が異なるため、新居の住所で利用できるか確認する必要があります。
物件情報に「都市ガス」としか記載されていない場合は、管理会社へ確認するか、新居で利用可能なガス小売事業者を調べましょう。
関連記事「都市ガスエリアを調べる方法」も参考にしてください。
プロパンガスは管理会社に確認する
新居がプロパンガスの場合、賃貸なら最初に管理会社や大家へ供給会社を確認しましょう。
アパートやマンションでは、建物単位で同じLPガス販売事業者から供給を受けていることが多いためです。
物件情報に「プロパンガス」「LPガス」としか記載されていなくても、自分で近くの会社を探して申し込むのは避けましょう。
一方、持ち家の戸建住宅では、自宅へ供給可能なLPガス会社から契約先を検討できる場合があります。
賃貸か持ち家かによって対応が異なる点に注意してください。
オール電化ならガス会社は不要
ガス会社の案内が見つからない場合は、新居がオール電化ではないか確認しましょう。
住宅内でガスを使用していなければ、ガス会社との契約や開栓は基本的に必要ありません。
物件情報に「オール電化」「IHクッキングヒーター」「エコキュート」などの記載があれば判断材料になります。
ただし、キッチンがIHでも、給湯器や床暖房でガスを使っている住宅はあります。
判断できなければ、管理会社へ「この物件ではガス契約が必要ですか」と確認してください。
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引っ越し先のガス会社は自由に選べる?
ガス会社を自分で選べるかどうかは、都市ガスかプロパンガスか、さらに住宅の種類によって異なります。
それぞれ確認しておきましょう。
都市ガスは契約先を選べる
都市ガスは、新居へ供給できるガス小売事業者が複数あれば、その中から契約先を選べます。
2017年の小売全面自由化により、家庭でもガス会社や料金メニューを選択できる仕組みになっています。
会社を比較するときは、料金だけでなく契約期間、解約条件、電気とのセット契約なども確認しましょう。
ただし、入居日が迫っている場合は、料金比較だけに時間をかけず、希望日までに開栓できるか確認することも重要です。
LPガス集合住宅は変更しにくい
プロパンガスの賃貸マンションやアパートでは、入居者だけで別の会社へ変更するのが難しいケースがあります。
建物全体で共通の供給設備を使用し、オーナー側がLPガス販売事業者を選んでいることがあるためです。
そのため、自分で新しい会社へ申し込む前に、管理会社へ現在の供給会社を確認しましょう。
入居前なら、会社名だけでなく基本料金や従量料金も確認しておくと、毎月のガス代を把握しやすくなります。
LPガス戸建ては選べる場合がある
持ち家の戸建住宅では、自宅へ供給可能なLPガス会社から契約先を選べる場合があります。
ただし、中古住宅ですでに設備が設置されている場合は、配管や供給設備の所有関係、既存契約などを確認してから決めましょう。
賃貸戸建てでは、大家や管理会社がガス会社を指定している場合があります。
入居者だけで変更できるとは限らないため、契約書や管理会社への確認が必要です。
関連記事「賃貸戸建てでガス会社を指定された場合の相談事例」も参考にしてください。
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ガス会社がわかった後に確認すること
引っ越し先のガス会社がわかったら、料金や開栓日なども確認しておくと安心です。
特に現在の契約先がそのまま利用できるとは限りません。
今のガス会社を使えるとは限らない
現在利用しているガス会社が、新居でもそのまま利用できるとは限りません。
新居が供給エリア外だったり、都市ガスからプロパンガスへ変わったりすることがあるためです。
引っ越しが決まったら、新居のガス種と供給会社を確認しましょう。
同じ会社が新居にも対応していれば、旧居の使用停止と新居の使用開始をまとめて申し込める場合があります。
別の会社なら、それぞれに停止・開始手続きが必要です。
LPガスは料金も確認する
プロパンガス物件へ引っ越す場合は、供給会社とあわせて料金も確認しておきましょう。
LPガスの料金は販売事業者や契約内容によって異なります。
2025年4月2日からは、LPガス料金の表示・計上方法に関する新しいルールが施行されています。
入居時には、基本料金や従量料金を確認しておくと毎月の費用をイメージしやすくなるでしょう。
詳しい料金表示の仕組みは、関連記事「LPガス三部料金制の仕組み」も参考にしてください。
開栓は入居日前に予約する
ガスの使用開始は、入居日が決まり次第早めに予約しましょう。
開栓には訪問や立ち会いが必要になることがあり、希望日時の予約枠が埋まる可能性があるためです。
「全国共通で○日前まで」という期限はなく、受付期間は会社によって異なります。
新居が決まったら電気や水道とあわせてガス種と供給会社を確認し、そのまま開栓予約まで済ませておくとスムーズです。
申し込みに備えて、新居の住所、契約者名、電話番号、入居日なども準備しておきましょう。
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ガス会社がわかってから開栓するまでの手順
ガス会社がわかったら、使用開始の申し込みまで済ませましょう。
会社を特定しただけではガスを使い始められません。
ガス使用開始を申し込む
ガス会社がわかったら、入居日までに使用開始を申し込みます。
一般的には、契約者名、新居の住所、連絡先、使用開始希望日、立ち会い希望時間などを伝えます。
Webから申し込める会社もあれば、電話で受け付けている販売店もあります。
必要な日数や予約可能期間は会社によって異なるため、入居日が決まり次第、早めに手続きしましょう。
関連記事「引っ越し時のガス開栓・閉栓方法」では、使用開始までの詳しい流れを紹介しています。
開栓作業に立ち会う
ガスの使用開始では、開栓作業への立ち会いを求められるのが一般的です。
担当者が供給を開始し、ガス設備や使用する機器などを確認するためです。
本人が立ち会えない場合は、家族などの代理人でも対応できることがあります。
ただし、立ち会い条件は会社によって異なるため、申し込み時に確認してください。
引っ越し作業や仕事と重ならないよう、開栓時間と立ち会う人の予定を調整しておきましょう。
ガス機器がガス種に合うか確認する
旧居からガスコンロやガスファンヒーターを持ち込む場合は、新居のガス種に対応しているか確認しましょう。
都市ガス用とLPガス用では機器の仕様が異なるため、そのまま使用できない場合があります。
機器のラベルを見ると、「LPガス用」「都市ガス用」「12A・13A」などの表示を確認できます。
旧居と新居でガス種が変わる場合は特に注意してください。
機種によっては調整や部品交換で対応できる場合もあるため、不明ならガス会社やメーカーへ確認しましょう。
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引っ越し当日にガス会社がわからない場合の対処法
引っ越し当日になってガス会社がわからないことに気づいても、まず供給会社を特定しましょう。
その後、最短で開栓できる日時を確認します。
管理会社などからガス会社を特定する
引っ越し当日にわからない場合は、まず管理会社や大家へ連絡しましょう。
つながらなければ、入居案内やガスメーターのステッカー、プロパンガスならLPガス容器も確認します。
会社名が見つかったら住所を伝え、現在その物件へガスを供給している会社か確認してください。
確認できたら、「今日から入居するが使用開始の申し込みをしていない」と伝え、最短の開栓日時を相談しましょう。
賃貸では、会社を特定する前に近隣のガス会社へ申し込まないよう注意してください。
ガス会社へ当日開栓を相談する
当日に連絡して、その日のうちに開栓してもらえる場合もありますが、必ず対応できるとは限りません。
開栓には訪問や立ち会いが必要になるため、予約状況によって対応日時が変わります。
特に3〜4月などの引っ越しシーズンや土日祝日は、希望時間が埋まっている可能性があります。
当日になってしまった場合は、ガス会社へ最短で対応できる日時を確認しましょう。
入居初日からガスを使いたいなら、引っ越し日が決まった段階で予約しておくのが確実です。
自分でガス栓を開けない
使用開始手続きが済んでいない状態で、ガスメーターやガス栓を自己判断で操作しないでください。
地震などによる一時的な遮断からの復帰と、前の入居者が退去して契約が終了している状態では対応が異なります。
まずガス会社へ連絡し、必要な開栓手続きを確認しましょう。
また、ガスのにおいを感じた場合は火気を使用せず、電気スイッチや換気扇にも触れないでください。
可能であれば窓や戸を開け、においのない場所からガス会社の緊急連絡先へ連絡しましょう。
ガス臭いと感じたときの正しい対処方法は、日本ガス協会でも確認できます。
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まとめ
引っ越し先のガス会社がわからないときは、まず入居案内や賃貸借契約書を確認し、記載がなければ管理会社や大家へ問い合わせましょう。
すでに新居へ入れる場合は、ガスメーターのステッカーやLPガス容器も会社を調べる手掛かりになります。
都市ガスでは新居へ供給できるガス小売事業者から契約先を選べる場合があります。
一方、プロパンガスの賃貸集合住宅では供給会社が決まっていることが多いため、先に管理会社へ確認してください。
会社がわかったら、使用開始の申し込みと開栓予約まで済ませます。
入居初日からガスを使いたい場合は、引っ越し日が決まり次第早めに手続きを進めましょう。
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引っ越し先のガス会社に関するよくある質問
引っ越し先のガス会社がわからない際に参考にしたい、よくある疑問をまとめました。
ガス会社を調べる際の参考にしてください。
Q.ガス会社はどこを見ればわかる?
最初に賃貸借契約書や入居案内を確認し、記載がなければ管理会社や大家へ問い合わせましょう。
すでに新居へ入れる場合は、ガスメーター周辺のステッカーも手掛かりになります。
プロパンガスなら、LPガス容器に事業者名が表示されていることもあります。
ただし、表示された会社が現在の契約先とは限りません。
会社名を見つけたら、住所を伝えて現在の供給会社か確認してください。
Q.都市ガスの会社は決まっている?
都市ガスの契約先が必ず一社に決まっているわけではありません。
2017年4月1日の小売全面自由化によって、家庭でも利用可能なガス小売事業者から契約先を選べるようになりました。
ただし、事業者ごとに供給地域が異なるため、新居の住所で利用できるか確認が必要です。
入居日が近い場合は、料金だけでなく開栓可能日も確認しましょう。
Q.当日でもガスを開栓できる?
当日に開栓できる場合はありますが、必ず対応してもらえるとは限りません。
訪問や立ち会いが必要な場合は、その日の予約状況によって対応日時が変わります。
手続き忘れに気づいたら、まず供給会社を特定し、最短の開栓日時を問い合わせてください。
予約が埋まっていれば翌日以降になることもあります。
入居初日からガスを使いたい場合は、事前に予約しておきましょう。
Q.賃貸でもガス会社を選べる?
都市ガスの賃貸住宅では、新居へ供給できるガス小売事業者から契約先を選べる場合があります。
一方、プロパンガスのアパートやマンションでは建物単位で供給会社が決まっており、1室だけ別の会社へ変更するのが難しいケースがあります。
賃貸戸建ても、大家や管理会社が会社を指定している可能性があります。
変更したい場合は、自分で解約する前に管理会社や大家へ確認しましょう。
Q.今のガス会社へ連絡すればいい?
現在のガス会社が、新居でも利用できるとは限りません。
新居が現在の会社の供給エリア外だったり、ガス種が変わったりすることがあるためです。
まず新居が都市ガスかプロパンガスかを確認し、その物件で利用する会社を特定してください。
現在と新居で同じ会社を利用できれば、停止と開始をまとめて申し込める場合があります。
会社が異なる場合は、旧居の使用停止と新居の使用開始をそれぞれ手続きしましょう。

