プロパンガスは「自由料金制」のため、ガス会社によって価格が大きく異なります。
同じ地域・同じ使用量でも、契約している会社によって月々数千円の差が出ることも珍しくありません。
そこで私たちプロパンガス料金適正化協会では、消費者が不当に高い料金を払わずに済むよう、「ガス会社も赤字にならず、消費者にとっても妥当な価格」の目安を提示しています。
この記事では、プロパンガスの適正価格がどうやって決まるのか、いくらなのか等を紹介していきます。
※年間3000件以上のプロパンガス割高な料金問題を解決してお役に立ちしています
地域別でプロパンガスの適正価格・平均価格をチェック!
適正価格の計算方法(2025年5月適用)
適正価格は、以下のような流れで算出されます。
① 国際的な仕入れ価格をもとに計算
中東(CP価格)とアメリカ(MB価格)の国際的なプロパン取引価格を、
70%:30%の割合で平均し、為替(例:149円/ドル)をかけて、1kgあたりの円換算価格を出します。
② 国内でかかる経費を加算
ガスを届けるためのコストとして、
物流費40円/kg+業務費40円/kg=合計80円/kg を上乗せします。
③ 1㎥あたりの重さと消費税を反映
プロパンを1㎥使うには、約2.0746kg必要です。
そこに消費税10%を加えることで、最終的な「1㎥あたりの税込単価」が出ます。
【2025年5月時点の例】
- 中東CP価格:610ドル/トン
- 米国MB価格:444ドル/トン
- 為替:149円/ドル
この条件で計算すると、1㎥あたりの適正価格は約373円(税込)となります。
地域によって価格に差が出る理由
プロパンガスはボンベ配送のため、地域によって配送コストや供給体制が異なります。
そのため、地域の環境によって「適正価格の幅」も生まれます。
・都市部や競争が激しい地域では、ガス会社同士の価格競争が活発で、300円台前半(例:320~350円/㎥)でも適正な価格設定が可能です。
・一方で、地方や山間部など競争環境が乏しい地域では、ガス会社の選択肢が少なく、価格が高止まりしやすい傾向があります。
このような地域では、400~450円前後/㎥が妥当な範囲になることもあります。
まとめ
- 2025年5月時点の適正価格目安は、370〜430円/㎥(税込)
- 都市部では競争により300円台前半でも可能
- 地方では選択肢が少なく、高値が維持されているケースも
- 極端に高い・安い料金には、契約内容や価格の根拠の確認が重要
今お使いのプロパンガス料金が適正かどうか気になる方は、ご家庭の1㎥あたりの単価を一度確認してみてください。
不透明な料金や契約内容に不安を感じる方は、プロパンガス料金適正化協会までお気軽にご相談ください。
