【わかりやすい】都市ガス・プロパンガスの見分け方!違いやメリット・デメリットを紹介

賃貸や購入の物件探しをしていると、都市ガスとプロパンガスの見分け方に迷うことがあるものです。またお住まい中の自宅のガスの種類がよくわからない、請求料金が高いためどちらのガスなのか調べたいと思う方もいるでしょう。

こちらの記事では、ガスメーターや検針表、室内に設置されている警報器などでわかる都市ガスとプロパンガスの見分け方を詳しくご紹介しています。

都市ガスとLPガスの違い、それぞれのメリットやデメリットもまとめてみました。都市ガスとプロパンガスの見分け方とともに、どちらのガスを選ぶか迷っている方もぜひご参考ください。

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目次

都市ガス・LPガスの見分け方

都市ガスとプロパンガスの見分け方は、室外にあるガスメーター、ポストに投函されている検針表、室内に設置されている警報器などから判別可能です。他の見分け方も含めて詳しくご紹介していきます。

ガスボンベの有無

都市ガスとプロパンガスの見分け方は、ガスボンベの有無でわかります。敷地内にガスボンベがあればプロパンガスを使用している物件です。ガスボンベは月に数回、ガス業者によって配送・交換されています。

都市ガスは地下に埋め込まれたガス導管を通して、各家庭に運ばれる供給方法です。そのため、敷地内にガスボンベが無ければ都市ガス物件である可能性が高いでしょう。

検針票

ガス使用量や領収金額が記載されている検針票からも、都市ガスとプロパンガスを見分けることが可能です。検針票の用紙は都市ガスが横長で、プロパンガスは縦長になっています。

検針票に記載されている使用場所番号は、都市ガスは10ケタ、プロパンガスは17ケタという違いもあります。

ガスメーター

都市ガスとプロパンガスの見分け方は、ガス使用量の計測や緊急時にガスを遮断する安全装置を兼ねたガスメーターからもわかります。プロパンガスのメーターには液晶表示があり、都市ガスにはありません。

プロパンガスメーターの液晶表示では、震度5以上の揺れやガス漏れを感知したとき、火を消し忘れたときなどのエラーメッセージがABCを始めとするアルファベットの組み合わせで表示されます。

ガス漏れ警報器の位置

都市ガスとプロパンガスの見分け方は、ガス漏れ警報器の位置でもわかります。空気より軽い都市ガスは、ガス漏れした場合に室内の上部に溜まります。

そのため、都市ガス用の警報機はガス事業法によって定められた位置(燃焼器のある室内の天井から30cm以内、燃焼器より水平距離8m以内)に設置するのがルールです。

都市ガスと違って空気より重いプロパンガスの警報機は、燃焼器のある室内の床面から30cm以内、燃焼器より水平距離4m以内の壁面に設置することになっています。

ガス機器のシール

都市ガスとプロパンガスの見分け方は、ガス機器に貼り付けされているシールでも判別可能です。ガスコンロやガス給湯器には、ガス機器の情報が記されたシールが貼り付けされています。

「LPG」「プロパンガス用」の表記があればプロパンガス機器です。都市ガス機器には「都市ガス用」やガス種を表す「12A」「13A」といった記載があります。

ちなみに、地域やガス会社によっては6Aや5Cなどの表記もあります。アルファベットは燃焼速度、数字はガス1立方あたりの発熱量を表しています。

ガスホースの色

ガスホースの色でも都市ガスとプロパンガスを見分けられます。コンロを置く台の付近を見るとガスの元栓があり、そこからホースの色が確認できます。

都市ガスは白で、プロパンガスはオレンジ色のホースです。ただし、賃貸物件だとホースは自分で調達することが多いので、ホース自体が置いてないこともあります。また、ビルトインコンロの場合はホースでの識別が困難です。

都市ガス・LPガスの違い

都市ガスとプロパンガスにはどのような違いがあるのでしょうか。

原料・成分

都市ガスとプロパンガスは、原料や成分が違っています。都市ガスは、メタンが主成分の天然ガスと液化天然ガス(LNG)が原料です。プロパンガスは、プロパンやブタンが主成分の液化石油ガス(LPG)を原料としています。

どちらの原料も無臭であるため、ガス漏れ時にわかるように特徴的な臭いが添加されています。

ガスの重さ

ガス警報機の項でもお伝えしましたが、都市ガスとプロパンガスには重さの違いもあります。空気の比重が1.00であるとき、都市ガス(13A)は0.638、プロパンガスならプロパンが約1.5、ブタンが約2.00です。

そのため、都市ガスが漏れた場合は天井付近に、プロパンガスが漏れた場合は足元に溜まります。

供給方法

都市ガスとプロパンガスの違いは供給方法です。都市ガスは、製造所から地下に張り巡らされたガス導管を通して送り出されます。中圧・低圧など、整圧器で用途に合った減圧がそれぞれなされて、一般家庭用や工業用として供給されます。

ガスボンベに充填して、ガス業者がトラックを使い各家庭に供給するのがプロパンガスです。ガス切れを起こさないように、各家庭に合った頻度で供給されています。

供給範囲

供給範囲に差があるのも都市ガスとLPガスの違いです。経済産業省の調査では都市ガスの世帯数比率は約46%とされています。しかし、ガス導管の敷設はお金がかかるため、供給可能エリアは日本国土の6%ほどとかなり低い数値です。

ちなみに、供給エリアが都市部に集中していることから、都市ガスと呼ばれるようになりました。プロパンガスの世帯数比率は約38%で、供給可能エリアは日本国土の100%です。実際のLPガス供給エリアは郊外や山間部などを広くカバーしている傾向があります。

引用:経済産業省「都市ガス、LPガス、オール電化の需要家数の割合(令和元年度末)」

発熱量

都市ガス13Aの発熱量は45MJ(10,750Kcal/㎥)で、プロパンガスの発熱量は100.47MJ(24,000kcal/㎥)です。同じ体積であるにもかかわらず、プロパンガスの発熱量は都市ガスの約2倍ほどになるのも違いです。

しかし、火力が決まっている家庭用ガス機器においては、同じ機器である場合にどちらのガスを使ったとしても同じ火力になります。

料金設定

料金差があるのも都市ガスとプロパンガスの大きな違いです。ひと月あたりのプロパンガス料金は、都市ガスのおよそ1.8倍ほどとなります。

プロパンガス原料のほとんどを海外からの輸入に頼っていること、供給方法に人件費を要すること、自由価格で設定できることなどが高額な料金になってしまう原因です。

都市ガスのメリット・デメリット

都市部に利用者が集中する都市ガスには、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

メリット

都市ガスのメリットは、LPガスより安い料金で利用できることです。料金差は約1.8倍なので、単純計算で月あたり5,000円の料金を都市ガスで払う場合、プロパンガスでは9,000円も請求されることになってしまいます。

デメリット

供給エリアの少なさと高額な引き込み費用が都市ガスのデメリットです。都市ガスを利用したくても、ガス導管が敷設されておらず供給不可だったり、供給可能でもガス導管までが遠く多額の引き込み費用がかかったりなどの現状があります。

LPガスのメリット・デメリット

供給エリアが広いプロパンガスのメリット・デメリットを見ていきましょう。

メリット

プロパンガスのメリットは、初期費用が安くて済むことと災害時に早い復旧を望めることです。プロパンガスの配管は、個別のガスメーターやガスボンベからガスコンロへ、またはガス給湯器につなぐだけとかなり距離が短いものです。

そのため、初期費用が安く、災害が起きても早い復旧が可能です。

デメリット

プロパンガスのデメリットは、何といっても料金の高さです。都市ガスの1.8倍にもなってしまう原因には、原料や人件費がかかる他にプロパンガス業界の慣習・プロパンガススキームの影響もあります。

LPガスの料金相談は「プロパンガス料金適正化協会」

プロパンガス料金や切り替え先について相談したい方は、「プロパンガス料金適正化協会」

までお問い合わせください。当協会はLPガス料金の透明化を推進する消費者保護団体です。

プロパンガスの専門家による無料相談や透明性の高いガス業者の紹介を行っています。新規契約でガス業者を探している方にも、わかりやすくプロパンガスの疑問にお答えしています。

まとめ

ガスメーターや検針票、警報機からわかる都市ガスとLPガスの見分け方についてご紹介しました。都市ガスとプロパンガスには違いがあり、メリット・デメリットも特徴的となっています。

プロパンガスの料金が気になっている方、切り替え先や新規の契約先を探している方は、プロパンガス料金適正化協会へぜひ無料相談してみましょう。

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