自分で給湯器交換は可能?必要な資格・デメリット・おすすめの発注先をわかりやすく紹介

ガス給湯器の交換を自分でするのはだめなのでしょうか?ネットで都市ガスやプロパンガス給湯器を安く購入して、DIYで取り付ければ節約に役立ちそうです。また、仕事をわざわざ休まなくても、好きな時間に交換できるメリットもあるでしょう。

そこで今回は、ガス給湯器の交換はDIYで可能なのかをご紹介。自分で交換するリスクや交換に必要な資格、やっぱりプロに依頼する場合のおすすめの発注先まで詳しくまとめています。

DIYでの給湯器交換をお考えの方はぜひチェックしてみてください。

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目次

給湯器交換を自分DIYするのは可能?

電気やガスなどのエネルギー、住宅、車、食品など、さまざまなものが値上がり続ける昨今。ガス給湯器交換を自分でDIYすれば、大幅に節約できるのではと考える人も多いでしょう。実際に、給湯器交換を自分でDIYするのは可能なのでしょうか?

不可能!無資格者のDIYは違法

残念ながら、素人がDIYでガス給湯器を交換するのはだめです。給湯器交換には必要な資格を持つ人が行わないと違法となってしまいます。

給湯器交換は、既存の給湯器を取り外して、新しく購入した給湯器を取り付ければいいだけのように思えてしまうでしょう。しかし、防災などの観点から専門的な資格を取得して初めて、ガス給湯器交換に携われるシステムとなっています。

給湯器交換に必要な資格一覧

プロパンガスや都市ガスを含め、ガス給湯器を交換するには資格が必要です。誰でも受験できるタイプと実務経験を必要とするタイプがあります。どのような資格が必要なのか、詳しくお伝えしていきます。

給水装置工事主任技術者

ガス給湯器の交換に必要な資格は、国家資格の「給水装置工事主任技術者」です。合格率は30~40%で、給水装置工事に関して3年以上の実務経験を持つ人だけが受験できます。 給水装置の概要、構造、工事法や管理法などの知識があることを証明します。

液化石油ガス設備士

「液化石油ガス設備士」も、ガス給湯器の交換に必要な資格です。液化石油ガスに関する知識、設備工事に関する知識、配管理論や設計、燃焼理論などを学びます。こちらも国家資格で、合格率は30%台。筆記試験に合格したら、技能試験に進めます。

ガス消費機器設置工事監督者

特定ガス消費機器の設置、位置替えなどの特定工事において工事内容を指示・監督・確認する役割を持つのが「ガス消費機器設置工事監督者」です。

給湯器交換に必要な国家資格ですが、液化石油ガス設備士を有している場合の取得は不要となっています。

ガス可とう管接続工事監督者

ガス機器とガス栓の接続工事を行なうために必要な資格です。

合格率80%台で誰でも受験できる民間資格ですが、都市ガスの工事に限定されています。プロパンガスの接続工事には、液化石油ガス設備士の資格が必要です。

ガス機器設置スペシャリスト

「ガス機器設置スペシャリスト」は給湯器交換に必要な資格というわけではないものの、資格取得でガス機器設置スペシャリストの店であると登録できるメリットがあります。

ガス業界の自主的な資格制度です。

簡易内管施工士

「簡易内管施工士」は、都市ガスの簡易的な工事に必要な知識・技能を有していることを証明できる資格です。

資格取得するだけでなく、施工地域でガス供給しているガス事業者に登録する必要があります。

第二種電気工事士

「第二種電気工事士」も、ガス給湯器の交換に必要な国家資格です。

合格率は60~70%で、一般家屋や小規模店舗における600V以下で受電する電気設備等の工事ができることを証明します。

無資格者が給湯器を交換した場合

ガス給湯器の交換に携われるのは、必要な資格を持った人だけです。

それでも、無資格者が給湯器をDIY交換した場合は以下のようなペナルティやリスクが待ち受けています。

30万円以下の罰金が科せられる

無資格者が給湯器を交換した場合、以下のような法律に対する違反で罰金刑が科せられてしまいます。

・液化石油ガス法
・電気工事法

罰金刑を受けてしまった場合、交通違反のような行政罰ではなく、刑事罰になるため前科がついてしまいます。

引用:経済産業省「電気工事士法(昭和 35 年8月1 日法律第 139 号)の逐条解説P4より」
引用:パロマ「弊社指定工事店による取付工事に関する法令違反のお詫び」
引用:経済産業省「LPガス販売事業の手引き(P45 設備工事資格者より)」

ガス漏れ・水漏れ・破損リスクがある

無資格者が給湯器を交換した場合、ガス漏れや水漏れ、破損のリスクもつきまといます。ガス漏れでは、一酸化炭素中毒や爆発の恐れがあり非常に危険です。万が一、火災にでもなったら近隣に影響が出てしまいます。

水漏れだと、住宅へのダメージ、マンション住まいなら階下の住居への被害が懸念されるでしょう。

また、プロパンガス給湯器は号数によってはサイズが大きく重量があるため、交換時の不注意など落下の衝撃で壊れてしまうことも考えられます。

メーカー・業者の保証が受けられない

メーカーや業者の保証が受けられなくなってしまうことも、無資格者が給湯器を交換するリスクです。保証サービスには約款が定められているため、違法な取り付けを行った給湯器の修理の保証は難しく対象外となります。

保証がないまま無事に10年使用できたとしても、次の取り替え時に業者に依頼した場合、不審に思われてしまう可能性も高いです。

また、部品の当たりはずれから、購入直後に不具合が発生した場合なども修理できないため、買い直しなどの損を被ってしまいます。

給湯器交換のおすすめ発注先

無資格者のDIYによるガス給湯器交換は絶対にだめです。

人生において取り返しのつかないリスクも懸念されるため、最初からプロに依頼することが最善策といえるでしょう。ここからは、給湯器交換のおすすめ発注先をご紹介していきます。

ガス会社

給湯器交換のおすすめ発注先は「ガス会社」です。契約中の都市ガス会社、もしくはプロパンガス会社に問い合わせてみましょう。明細書送付の際に給湯器のカタログが同封されていることもあります。

とくに大手のガス会社なら、工事費込みの良心的な価格で販売している場合が多く、実績も豊富なため安心です。

給湯器交換専門会社

「給湯器交換専門会社」もおすすめの発注先です。地域密着型で専門スタッフが工事依頼で行き来する距離が比較的短いため、スケジュール次第ではすぐに対処してくれる可能性が高いです。

給湯器の価格もリーズナブルであることが多く、少しでもお金を節約したい人にもおすすめ。ご自宅から距離の近い場所にある給湯器交換専門会社なら、今後の修理・交換依頼も頼みやすく頼もしく感じるでしょう。

ホームセンター・家電量販店

給湯器交換は機種を選ぶ際、ほとんどがカタログやネット画像から選ぶことになります。しかし、実物を見てから決定したい人もいるはず。そんな方には、給湯器本体の展示品をチェックできる「ホームセンター・家電量販店」がおすすめです。

ただし、必ずしもご自身が希望する給湯器の機種が展示されているわけではないことと、工事費はややお高めな印象があります。

給湯器交換の際の注意点

給湯器交換の際の注意点をお伝えしていきます。とくに、給湯器交換を業者に依頼するのは初めてという人は要チェックです。

悪質な販売会社には注意

給湯器交換は有資格者であるプロへ依頼することがベストです。しかし、悪質な販売会社が実在する点には要注意!専門のプロが自宅へ伺うといっておきながら無資格者だったり、高額な工事費を請求したりする詐欺をはたらく違法な業者もいます。

そのため、実績のよくわからない業者への問い合わせ、飛び込み営業による給湯器の訪問販売などには気をつけるようにしておきましょう。

LPガスの相談は「プロパンガス料金適正化協会」

プロパンガスについて相談したい。そんな人は、「プロパンガス料金適正化協会」

へぜひご相談ください。戸建てやマンションなどマイホームに関わるあらゆるメンテナンスは、不安から誰かに相談したくなってしまうものです。

プロパンガス料金適正化協会では、プロパンガスにおける困りごとの解決に役立つサポートを行っている消費者団体です。LINEやメール、電話から無料で相談を受け付けています。

まとめ

無資格者によるガス給湯器の交換はだめです。DIYが大流行中ですが、さまざまなリスクが想定されるため、必要資格を所持している専門業者へ依頼するようにしましょう。

プロパンガスを使用している戸建てやマンション住まいの方で、LPガスに関する悩みがある場合はぜひ「プロパンガス料金適正化協会」への無料相談を!プロの力を借りて、やるべき課題、不安や疑問を解決していきましょう。

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