「ヒートポンプ式洗濯乾燥機の約1/3の時間で乾く」「タオルがふわふわに仕上がる」「濡れたシューズも乾かせる」など、大注目されているガス洗濯乾燥機。暮らしやすさを求めて、設置場所や費用など導入方法が気になっている方も多いでしょう。
しかし、ガス洗濯乾燥機はどのご家庭にも設置可能なわけではない点に注意です。そこでこの記事では、ガス洗濯乾燥機の設置費用や設置の仕方・場所など調べている方に向けて、詳しい導入方法をご紹介していきます。
ガス洗濯乾燥機が自宅に置けるか知りたい方、新築や中古戸建てを購入しようとしている方はぜひご参考ください。
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ガス洗濯乾燥機の設置場所は?
ガス洗濯乾燥機の設置方式は、室内向けの「壁貫通方式」と屋外向けの「ベランダ設置方式」の2種類から選びます。それぞれの設置方式について詳しくチェックしていきましょう。
室内(洗面室・ユーティリティ)
壁貫通方式とは、ガス洗濯乾燥機の運転で発生する大量の湿気を屋外に排出するために、屋外に面した壁に穴を開け、排湿筒を通す設置方法です。主な設置場所は、洗面室やユーティリティルーム(家事室)などの室内となります。
屋外(ベランダ・自宅裏)
ベランダ設置方式とは、ガス洗濯乾燥機の設置場所をベランダや自宅裏など、雨のかからない屋外スペースに設置する方法です。排湿筒を壁に貫通させなくても大量の湿気を屋外に排出することができるため、壁に穴を開けられない方向けの設置方法となります。
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【屋内】乾燥器設置に必要な工事
洗面所やユーティリティルームなど室内にある場所へガス洗濯乾燥機を設置する場合、以下の3つが導入方法として必要な工事になります。
排湿管の取り付け
ガス洗濯乾燥機は運転中に大量の湿気を排出します。放置しておくと、室内の壁やクロスがカビや結露などのダメージを受けてしまうため、排湿筒の取り付けは必須の工事です。
基本的には設置場所の壁に穴を開け、排湿筒を屋外へ通す工事をします。無理な場合には、設置場所の窓と窓パネルを使用して、排湿ホースから屋外に湿気を排出する工事を行います。ただし、この場合は窓の開閉ができなくなるデメリットがあります。
ガス栓の増設
ガス洗濯乾燥機の熱源はプロパンガス及び都市ガスです。そのため、ガス洗濯乾燥機の設置場所付近に接続できるガス栓がない場合、増設工事も必要となります。
ガス栓の種類には、壁に埋め込むタイプやキッチンのコンロ付近で見かけるような可とう管ガス栓タイプなどがあります。
電源コンセントの増設
ガス洗濯乾燥機を運転させるためには、電源コンセントも必要です。乾燥機本体に付いている電源コードが届く範囲になければ、電源コンセントの増設工事も行います。
その際には、漏電で漏れた電流を地面に逃がして人体への感電を防止するアース工事(接地工事)も必須です。ガス洗濯乾燥機の電源コンセントに付属しているアース端子にアース栓を接続して行います。
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【屋外】乾燥器設置に必要な工事
ひさしのあるベランダやガレージ、ウッドデッキなど屋外にある場所へガス洗濯乾燥機を設置する場合、壁に穴を開けて行う排湿筒の工事は不要です。そのため、以下の2つが導入方法として必要な工事となります。
ガス栓の増設
ガス洗濯乾燥機をベランダや自宅裏などの屋外へ設置する場合も、足りない場合はガス栓の増設工事を行います。屋外にある給湯器からガス栓を分岐して増設することが多いです。
給湯器からの分岐が厳しい場合は、室内・室外のガス管から分岐したり、配管延長したりして行います。ガス栓の増設自体が無理な場合は、取り扱い業者がまだ少ないようですが、アウトドアや災害時などで使用されている小型のガスボンベでの導入方法もあります。
電源コンセントの増設
ガス洗濯乾燥機の設置場所を屋外にする場合、屋外にある電源コンセントを使用します。そのため、電源コードが設置場所から届く範囲にない場合は、電源コンセントの増設も必要です。
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ガス洗濯乾燥機設置の設置費用
ガス洗濯乾燥機の設置費用は、どの場所に設置するのか、排湿筒の貫通やガス栓、電源コンセントの工事を行うのかによって前後します。
本体費用+工事費
ガス洗濯乾燥機の設置費用は、「本体費用(別売り品含む)+工事費」の合計です。
・どのサイズのガス洗濯乾燥機を購入するのか
・専用棚や本体保護カバーなどを購入するかどうか
・工事の内容
などによって費用は変わりますが、平均的な予算は20万円前後とされています。次に本体価格の一例をご紹介いたします。以下の税込価格から、2割前後を割引した価格がガス洗濯乾燥機の相場となるようです。
・本体価格の一例
本体サイズ | 品番 | 税込価格 |
---|---|---|
3kg(スタンダード) | RDT-31S | ¥120,010 (税抜¥109,100) |
5kg(スタンダード) | RDT-54S-SV | ¥156,750 (税抜¥142,500) |
5kg(デラックス) | RDT-52SARDT-52SA-R | ¥193,490 (税抜¥175,900) |
8kg(スタンダード) | RDT-80 | ¥193,490 (税抜¥175,900) |
工事費は40,000円から80,000円ぐらいの間で見積もりが渡されることが多いようです。ただし、どの業者に依頼するかによっても工事費は変わるため、複数社に見積もりを依頼してから最終決定するのがおすすめです。
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ガス洗濯乾燥機設置の注意点
ガス洗濯乾燥機を設置する際は、場所の広さや住まいの種類によって注意点があります。
火災予防上安全な距離をとる
ガス洗濯乾燥機設置の注意点は、「火災予防上安全な距離をとる」ことです。乾燥機本体の各方向に向かって、以下の表の距離を開けます。
上方 | 4.5cm~ |
右側 | 4.5cm~ |
左側 | 4.5cm~ |
前方・後方 | 0cm~ |
メンテナンスを含めると、上方30cm以上、右側10cm以上、左側25cm以上、前方60cm以上、後方4.5cm以上の距離を確保できれば便利で安心です。
集合住宅住みの方は管理者に事前相談
ガス洗濯乾燥機設置の注意点には、賃貸や分譲マンションなど「集合住宅住みの方は管理者に事前相談」するということもあります。
集合住宅にお住いの場合、戸建てにお住いの方とは状況がかなり異なり、構造上の問題で壁に穴を開けることが難しいという面があります。
また、ベランダは共有スペースで避難通路になっていて自由な使い方ができないなど、さまざまな管理規約が定められているため、事前に相談して許可を取っておく必要があります。
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ガス洗濯乾燥機の設置NG場所
ガス洗濯乾燥機の設置がNGである場所は意外と多いです。結果的に設置できる場所は限られてしまいますが、以下の場所を避けて、導入方法をぜひ検討してみてください。
湿気の多い場所
ガス洗濯乾燥機の設置NG場所は、浴室などの「湿気の多い場所」です。湿気によって、乾燥機本体の故障や感電の原因になる恐れがあります。
綿埃の多い場所
「綿埃の多い場所」も、ガス洗濯乾燥機の設置NG場所です。綿埃が多いと、乾燥機本体の吸気フィルターや外壁の給気口を詰まらせ、不完全燃焼を起こす原因となってしまいます。
落下物の恐れがある場所
ガス洗濯乾燥機を洗面所に置こうと考えていても、棚や太陽光発電のシステム、分電盤など「落下物の危険性がある場所」も設置NGです。このような場合は、屋外への導入を検討することがおすすめです。
直接水や雨が当たる場所
屋外にガス洗濯乾燥機を置く場合は、「直接水や雨が当たる場所」も故障が心配されるため設置NGです。ひさしやカーポートなど、屋根の代わりになるものがあるスペースを探すようにしましょう。また、雨や水を防ぐ本体保護カバーの使用も役立ちます。
給気がとれない場所
「十分な換気や給気が取れない場所」も、ガス洗濯乾燥機の設置NG場所です。酸素不足になると不完全燃焼の原因となり、有害な一酸化炭素による事故などが起きる恐れがあります。
排湿筒の設置ができない場所
屋内にガス洗濯乾燥機を設置したくても、「排湿筒の設置ができない場所」はNGとなります。ガス洗濯乾燥機は、濡れた衣類を乾かす際に大量の湿気を放出します。排湿筒を用意せずに使用してしまうと、カビや結露が発生し、住宅がダメージを受けてしまいます。
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まとめ
ガス洗濯乾燥機におすすめな設置場所は、戸建て住宅の屋内・屋外です。賃貸や分譲マンションへの設置は管理規約にひっかかり、無理なケースもあります。
用意しておきたい費用は約20万円前後が目安です。この記事の導入方法を参考に、ぜひガス洗濯乾燥機の購入や設置を検討してみてください。