プロパンガス設置基準8選!初期費用や注意点、契約時に確認しておきたい要点まとめ

プロパンガスを新規で契約する場合、ガスボンベや給湯機などの設置基準はあるのでしょうか?

都市ガスではなく、プロパンガスを使用しているお宅を見ると、家の外側に交換用のガスボンベが2~4本ずつくらい並んで設置されているのをよく目にするものです。

「屋外に高圧ガスが入った容器を置きっぱなしにして大丈夫なの?」と心配になる方もいるでしょう。実は、プロパンガスの設置には法律で定められた基準を厳守する必要があります。

今回は、LPガスの設置基準や初期費用、注意点などを詳しくご紹介いたします。

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目次

LPガスの設置基準8選

プロパンガスの設置基準は、液化石油ガス法(液石法)によって厳密に定められています。寒冷地やそうでない地域など、県によって細かな違いもあるようですが、ここでは一般的な設置基準をお伝えしていきます。

直射日光を避ける

プロパンガスの設置基準のひとつめは、「直射日光を避ける」ことです。ガス容器が置かれているお宅を見ると、比較的、建物の谷間となる場所に設置されていることが多いかと思います。

方角的には直射日光が朝から夕方まで強く降りそそぐ南を避け、午前中だけ明るい東側や日陰になりやすい北側に設置してあるケースが多いです。

風通しの良い屋外

プロパンガスは空気の1.5倍ほど重い性質を持っており、ガス漏れが起きると低い位置に溜まってしまいます。そのため、「風通しのよい屋外」へガス容器を設置することも基準となっています。

風通しの良い屋外へ設置することで、万が一のガス漏れ時に爆発事故などを防ぐことが可能です。また、風通しが良いと気候によるガス容器内の温度上昇も回避できます。

火気までの距離

プロパンガスが漏れた場合、少しの火花からでも引火し、大きな事故を引き起こすことがあります。そのため、「火気までの距離は2m以上離す」こともプロパンガスの設置基準となっています。

火気とは、ガス給湯器やエアコンの室外機などを指します。元からプロパンガスが設置された売り出し物件を見ると、火気までの距離がうまく設計されていると感心するほどです。ホタル族の方は、ガス容器付近での喫煙は避けることがおすすめです。

腐食防止措置

液化されたプロパンガスが入っている容器は金属製であるため、「腐食防止措置を行う」ことも設置基準のひとつです。腐食防止措置と字面だけを見ると難しく思えてしまいますが、要は「水はけがよく、水平が保てる」場所に置くということになります。

腐食を防止するために購入するのが、スチール製のボンベスタンドや化学樹脂のマットなどです。マットはボンベスタンドに比べて安価なので、使用している方がたくさんおられます。

温度上昇防止措置

プロパンガスの設置基準には、「温度上昇防止措置」もあります。ガス容器の置き場は、日常的に40℃を超えない場所が望ましいとされています。適した環境にない場合は、ガス容器置き場に屋根をつくることもあります。

また、ガスボンベの温度が一定の温度に達した場合、バルブ周辺に設計されている溶栓が溶ける仕組みにもなっています。容器内のガスが大気中に強制放出され、破裂による爆発を防いでくれるのです。

転落・転倒防止措置

プロパンガスの容器に「転落・転倒防止措置」を行うことも設置基準です。ガス容器の転落・転倒は、大人が知らない間に小さな子どもが設置場所で遊んだり、地震が発生したりした際に起きることが予想されます。

重量のあるガス容器が転倒すると、衝撃で破損し、中身が流出し事故につながることも。こういった事故を防ぐために行うのが、チェーンでのガス容器の固定です。家の壁に固定金具を取り付け、そこへチェーンを引っかけるようにして転落・転倒を防ぎます。

備品の損傷防止措置

プロパンガスが充填されているガス容器は丈夫にできているものの、強い衝撃を受けたり、自然の脅威にさらされたりした場合はダメージを受けることが予想されます。

そのため、「備品の損傷防止措置」を対策することもプロパンガスの設置基準です。自家用車の衝突を避けるためにガレージから離す、落下物が当たりそうな場所は避ける、雪害がある地域では軒下に設置する、などがあります。

その他、ガス漏れ警報器について

プロパンガス使用の一般家庭の場合、義務付けされてはいませんが、ガス漏れ警報機の設置も基準のひとつです。プロパンガスが漏れた場合、空気より重いため、低い場所に滞留します。

そのため、プロパンガスのガス漏れ警報器は、キッチンのガスコンロなど燃焼器のある部屋と同一で、「床面から30cm以内、燃焼器から水平距離で4m以内」という設定ルールがあります。

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LPガスの設置費用

プロパンガスの設置基準を詳しくご紹介しましたが、何も難しいことはありません。実際に導入する際は業者が初期工事を行ってくれるため、ご自身にかかる労力はとくに発生しないのです。

とはいえ、プロパンガス設置における初期費用は発生します。どれくらい必要になるのか、チェックしていきましょう。

初期費用はかからない

プロパンガスの初期費用は、およそ20万円前後だといわれています。しかし、プロパンガス業界では、契約時に初期費用の支払いを請求しない「無償貸与契約」という独自のルールを持っています。最初は初期費用がかからないため、導入しやすくなるというわけです。

毎月のLPガス代請求分に上乗せされる

プロパンガス設置の際に、初期費用の20万前後を請求されることはありません。しかし、「無償貸与契約」はタダで設置しますよ、ということではないのです。初期費用は毎月のLPガス代請求分に上乗せされていく仕組みとなっています。

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LPガスの注意点

プロパンガスを設置する場合には、注意点もあります。どのようなことを意識しておけばよいのか、順を追って確認していきましょう。

耐用年数は20年!保安点検が必要

プロパンガスを設置する際の供給機器は、耐用年数が10~20年までぐらいとなっています。そのため、プロパンガスを使用するなら「4年に1回の保安点検を受ける」必要のあることが注意点です。

仕事で忙しい、めんどくさいからといって、点検のお知らせを見ないふりすることはできません。ハガキ、電話、直接の訪問などで点検を受けることを何度もすすめられます。それでも拒否すると、ガスを止められてしまうこともあるようです。

LPガス基本料金はガス会社によって異なる

プロパンガスを設置する際の注意点は、「LPガスの基本料金はガス会社によって異なる」ということです。自由料金制のプロパンガスの基本料金は、エリアによっても大きく違っていて、基本料金が百円単位で違うケースがざらにあります。

プロパンガス業界自体に定価がないということを把握して契約しないと、高額な料金を毎月請求されていた…ということになりかねないわけです。

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LPガスの料金相談は「プロパンガス料金適正化協会」

料金に定価のないLPガス業界で、きちんと対応してくれるガス会社を見極め、契約するのは至難の業です。どうすればよいのか悩むときは、プロパンガス料金適正化協会へぜひご相談ください。

プロパンガス適正化協会では、安心して契約できるプロパンガス会社の選び方、透明性の高い提携ガス会社を紹介するなど、プロパンガス契約・変更における消費者向けのサポートを行っています。

もちろん、相談は無料です。フリーダイヤルやLINEで気軽に問い合わせできるので、ぜひ当協会をご利用ください。

まとめ

プロパンガスの設置基準を詳しくご紹介いたしました。プロパンガスには複数の設置基準があるものの、初期工事は業者がしてくれるため、とくにご自身で負担がかかることはありません。

プロパンガスの初期工事には20万円ほどの費用がかかりますが、業界独自の「無償貸与契約」によって毎月の償却払いとなります。契約の際の注意点でどうしたらわからないときは、ぜひプロパンガス適正化協会へご相談を。

消費者思いで透明性の高いガス業者と契約すれば、快適なプロパンガスライフを楽しめるはずです。

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