追い焚き1回あたりのガス代はいくら?保温とどっちが得?比較・節約術をわかりやすく紹介

追い焚きは便利な機能ですが、「毎日使うとガス代はいくら増えるのか」「プロパンだとどれだけ高くなるのか」と不安に感じる人も少なくありません。

本記事では、追い焚きの仕組みや1回あたりの料金相場、都市ガスとプロパンガスの違いに加え、今日から取り入れやすい節約のコツまでを整理して解説します。
ガス代をできるだけ抑えながら、家族みんなが快適にお風呂時間を楽しめるようにするための判断材料として、ぜひ役立ててください。

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目次

ガス代の「追い焚き」機能とは?

追い焚きとは「一度冷めた浴槽のお湯を給湯器で再び加熱し、もう一度適温まで温め直すための機能」です。
冷めた大量の水を短時間で温める必要があるためエネルギー負担が大きく、その分ガス代にもダイレクトに影響します。
とくに冬場や浴槽が大きい家庭では、お湯が冷めるスピードが早く、追い焚きにかかる時間が長くなりがちです。

まずは「どのような仕組みでお湯を温めているのか」「どんな条件のときにガス代が上がりやすいのか」を押さえておくと、ムダな追い焚きを減らしやすくなり、光熱費のコントロールもしやすくなります。

追い焚きの仕組み

追い焚き機能は、浴槽内のお湯を配管を通していったん給湯器に戻し、バーナーで加熱したうえで、再び浴槽へ送り返すという循環方式で動いています。
お湯が冷えていればいるほど目標温度まで上げるのに時間がかかるため、そのぶんガスの消費量も増えていきます。

冬は水温も室温も低くスタートするので、同じ回数追い焚きをしていてもガス代が高くなりやすいのが特徴です。
さらに、配管が長い家や築年数が経っている家では、途中で熱が逃げてしまい、どうしても効率が落ちる場合があります。

ガス代に差が出る理由

追い焚きにかかるガス代は、「どの程度お湯が冷えたか」「浴槽の大きさ」「入浴の間隔」といった条件によって大きく変わります。
ふたをせずに放置してしまうと表面からどんどん熱が逃げてしまい、追い焚き時の加熱時間が長くなりがちです。
家族の入浴時間がバラバラな家庭では、そのたびに湯温が下がり、追い焚きの回数も増えてしまう傾向があります。

一方で、浴槽の容量が小さく、家族が続けて入浴するような家庭では、お湯の冷え方がゆるやかになり、ガス代の負担も比較的軽く済むでしょう。

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追い焚き機能のガス代相場

追い焚き1回あたりのガス代は、都市ガスの場合おおよそ15〜30円、プロパンガスでは35〜60円が一般的な目安とされています。
必要なエネルギー量は浴槽の水量や室温、湯温の下がり方によって変わり、特に冬場はどうしてもガス代が高くなりやすいタイミングです。
同じ回数だけ追い焚きを使っていても、ガス種によっては月あたり1,000円近く差がつく家庭もあります。

あらかじめ「1回あたりこれくらい」という目安をつかんでおくと、追い焚きの使い方を調整しやすくなり、光熱費の管理もしやすくなるでしょう。

都市ガスの料金目安

都市ガスはガス単価が比較的安く設定されているため、追い焚きにかかる料金負担も軽めです。
地域や契約プランによって多少の差はあるものの、1回の追い焚きで20円前後となるケースが多く、冬場であっても「極端に負担が増えた」と感じにくいのが特徴です。
その分、「便利だから毎日使っている」という家庭も少なくありませんが、都市ガスだからといって油断は禁物です。

ふたを閉める、入浴時間を詰めるといった基本的な工夫を取り入れることで、さらにムダを減らした使い方ができます。

プロパンガスの料金目安

プロパンガスは、地域や販売店によってガス単価が大きく異なります。
そのため、同じように追い焚きをしていても、都市ガスの倍近い料金になることもめずらしくありません。
1回あたり35〜60円程度が目安ですが、契約内容によってはそれ以上になるケースもあります。

プロパンガスを使っている家庭では、追い焚きを「なんとなく毎回オンにする」のではなく、回数やタイミングを意識的に管理することがとても大切です。
頻度を少し抑えるだけでも、月々のガス代に変化が出てきます。

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追い焚き機能を使いつつガス代を節約する方法

追い焚きにかかるガス代を抑えるうえで、最も効果が大きいのは「追い焚きの回数そのものを減らすこと」です。
家族の入浴時間をなるべくまとめる、浴槽のふたをしっかり閉めて湯温が下がりにくい状態を保つ、自動保温機能の設定時間を見直すだけでも、ガスの使用量は変わってきます。

また、お湯の温まりが以前より悪くなったと感じる場合は、給湯器の劣化や配管の汚れが隠れた原因となっている場合もあります。
気になるときには点検を依頼し、無駄なガス消費がないか確認してみると安心です。

お風呂のふたを活用する

浴槽のふたは、追い焚きガス代の節約に大きく貢献してくれるアイテムです。
ふたをしないままお湯を放置すると、表面から熱が逃げてしまい、30分〜1時間も経てばかなりぬるく感じる温度まで下がってしまうことがあります。

一方で、入浴していないあいだもふたをしっかり閉めておけば、湯温の低下をゆるやかに抑えられるため、追い焚きが必要になっても短時間の運転で済みます。
とくに冬場はふたの有無でガス代だけでなく体感温度にも差が出やすいので、「浴槽から離れるときはふたを閉める」を習慣にしておくと良いでしょう。

入浴時間を揃える

家族の入浴時間をできるだけ近い時間帯に揃えることも、追い焚き節約に有効です。
1人目と2人目の入浴間隔が1時間以上空いてしまうと、その間にお湯がかなり冷めてしまい、追い焚きの運転時間が長くなりがちです。
逆に30分以内に次の人が入れば、多くの場合は軽い追い焚きだけで済むか、場合によっては追い焚き不要で入浴できることもあります。

人数の多い家庭ほど、この「順番の段取り」を整える効果は大きくなります。
平日は難しくても、休日だけでも入浴時間をある程度まとめてみると、ガス代の変化を実感しやすくなるはずです。

追い焚きの見直しに加えて、光熱費全体を俯瞰して対策を考えると、さらに節約効果が高まります。
例えば、給湯温度を必要以上に高く設定しない、シャワー時間を短めにする、残り湯を洗濯に活用するなど、日々の小さな工夫の積み重ねが、年間トータルでは大きな差になります。

ガスだけでなく電気代を含めて家計を見直したい場合は、当サイト内の解説ページも参考になります。
電気代節約ガイド14の方法

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プロパンと都市ガス差

追い焚きのガス代を考えるうえでは、「都市ガスかプロパンガスか」という違いも非常に重要です。
都市ガスは比較的安定した料金体系で、1㎥あたりの単価も抑えられていることが多い一方、プロパンガスは事業者ごとに料金が決まる自由料金制で、単価が高くなりやすい傾向があります。

そのため、同じ回数だけ追い焚きを使ったとしても、プロパン家庭の方が月々のガス代への影響が大きくなりがちです。
とくに冬場は追い焚きの回数も増えやすいため、都市ガスとの費用差がさらに広がることもあります。

地域で違うガス単価

プロパンガスは自由料金制のため、同じ県内であっても販売店によって料金が大きく違うケースがあります。
配送距離やタンク設置のコストなどが価格に反映されるため、都市部と郊外、山間部では相場が変わるのも一般的です。
その結果、ある家庭では追い焚き1回40円前後で済む一方で、別の家庭では60円近くかかってしまう、という状況も起こり得ます。

「最近ガス代が高い気がする」と感じている場合は、自分の家の単価が地域相場と比べてどうなのか、一度チェックしてみると良いかもしれません。

プロパン家庭の注意点

プロパンガスを利用している家庭では、追い焚きの回数や使い方を意識的に管理することが、都市ガス以上に重要になります。
単価が高いぶん、何も考えずに毎回追い焚きをしていると、月のガス代が一気に膨らむおそれがあります。
ふたの活用や入浴時間をそろえる工夫に加え、どうしても時間が空いてしまう場合には、お湯を一度抜いて入れ替える、足し湯で調整するなど、状況に応じて方法を変えるのもひとつの手です。

また、「ガス代そのものが高いのでは?」と感じる場合は、当サイトの「ガス代が高い理由」の解説ページも参考になります。

プロパンガスが高い5つの理由とは・値上げ時の対策について

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給湯器と配管の影響

追い焚きにかかるガス代は、使い方だけでなく、給湯器や追い焚き配管の状態にも影響を受けます。
給湯器は10年前後使い続けると性能が低下し、設定温度までお湯を温めるのに時間がかかりやすくなります。
その結果、追い焚きの運転時間が伸び、ガス消費量も増えてしまいます。

また、配管の内部に湯垢や皮脂汚れが溜まると、お湯の循環がスムーズにいかず、熱の伝わり方も悪くなります。
こうした設備側の要因は、使い方を工夫するだけでは改善しません。
「前より温まるのが遅い」と感じるときには、給湯器や配管の点検・洗浄も視野に入れてみるとよいでしょう。

給湯器劣化のサイン

給湯器の劣化は、追い焚きの効率にも直結します。
たとえば、お湯が設定温度までなかなか上がらない、追い焚き完了までの時間が以前より明らかに長くなった、運転中に異音がする、といった変化は代表的なサインです。
こうした状態を放置すると、ガスを余分に使っているのに思うように温まらないという、損な状態が続いてしまいます。

一般的に給湯器の寿命は10〜15年といわれているため、そのくらいの年数が経過している場合は、メーカーやガス会社に相談し、一度点検を受けておくと安心です。

配管汚れの影響

追い焚き配管の内側には、日々の入浴で流れ込んだ皮脂や石けんカス、湯垢などが少しずつ堆積していきます。
そのままにしておくと、お湯の循環が悪くなり、追い焚きに要する時間とガス量が余計にかかるようになります。

さらに、蓄積した汚れがはがれて浴槽内に戻ると、においやぬめりの原因になり、肌が敏感な人にとっては負担になることもあります。
市販の配管洗浄剤で定期的にクリーニングするだけでも状態は改善しますが、汚れが気になる場合や使用年数が長い場合は、専門業者による本格的な洗浄を検討してもよいでしょう。

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「追い焚き」と「保温」を比較!どっちがお得?

「追い焚き」と「保温運転」のどちらがガス代を抑えられるかは、家庭ごとの入浴スタイルによって答えが変わります。
また、季節や浴槽の大きさによっても最適解は変わります。

「常にどちらかが安い」というより、ライフスタイルに合わせて上手に使い分けることが節約のポイントといえます。

短時間入浴時は追い焚きが有利

家族が次々にお風呂へ入る、いわゆる「連続入浴」のスタイルが多い家庭では、追い焚きが向いているケースが少なくありません。
30分以内に次の人が入る場合、お湯の温度はそれほど大きく下がらないため、軽い追い焚きだけで十分な温度に戻せる場面が多くなります。
ふたを閉めた状態で待機していれば、さらに温度低下を抑えられます。

このようなパターンでは、長時間保温を続けるよりも、必要なタイミングで追い焚きを入れる方が、トータルのガス代を抑えやすくなります。

長時間空く場合は保温注意

一方で、仕事や家事、子どもの習い事などで、家族の入浴時間がバラバラになりやすい家庭では、保温運転の使い方に注意が必要です。

入浴の間隔が1〜2時間以上空く場合、そのあいだも保温を続けていると、給湯器がこまめに加熱を繰り返し、結果的にガス消費量がかさんでしまうことがあります。こうしたときは、いったん保温を切ってふたを閉め、次に入る直前に追い焚きをした方が、ガス代を抑えられるケースも多いです。

家庭の生活リズムに合わせて、「保温を続けるのか」「追い焚きに切り替えるのか」を意識的に選ぶことが大切です。

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追い焚きの注意点

追い焚きは便利な反面、衛生面や設備への負担という点では気をつけたいポイントもあります。
浴槽に長時間放置したお湯には、皮脂や汗、目には見えない雑菌が残っており、そのまま追い焚きを繰り返すと菌が増えやすくなります。
配管の内側に汚れが溜まっている場合は、その汚れが浴槽内へ戻ってしまうこともあり、においや肌トラブルにつながる可能性も否定できません。

とくに小さな子どもや高齢者がいる家庭では、お湯の衛生状態には注意を払いたいところです。
定期的な浴槽掃除や配管クリーニングを行い、安全な状態で追い焚き機能を活用していきましょう。

長時間放置したお湯の再加熱はNG

夜に入ったお風呂のお湯をそのまま翌朝まで残し、追い焚きして再利用する、といった使い方はおすすめできません。

時間が経ったお湯の中では雑菌が増えやすく、いくら温め直しても、完全にリセットされるわけではありません。
見た目はきれいでも、肌が弱い人や小さな子どもには負担になる可能性があります。

「もったいない」と感じることもあるかもしれませんが、長時間放置したお湯は再加熱ではなく、一度抜いて新しいお湯を張り直す方が安心です。
追い焚きは、あくまである程度の時間内で使うことを意識すると良いでしょう。

配管クリーニングの重要性

追い焚き配管は、毎日の入浴で流れ出た皮脂やシャンプー成分、湯垢などが少しずつ蓄積していく場所です。
汚れが厚くなるとお湯の循環が悪くなり、追い焚きに時間がかかるようになります。
その結果、ガス代が増えるだけでなく、はがれた汚れが浴槽内に戻り、においやぬめり、肌荒れの原因になることもあります。

市販の配管洗浄剤を定期的に使うだけでも効果はありますが、使用年数が長い場合や汚れが気になるときには、専門業者による本格クリーニングも検討してみてください。

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追い焚きの疑問Q&A

Q1.追い焚きと足し湯はどちらが安い?

温度を上げたいだけであれば、基本的には追い焚きの方が効率的なことが多いです。

足し湯は水量が増えるぶん、全体を再び温めるためのエネルギーも増えてしまい、結果的にガスを余分に使うケースがあります。
「お湯が少しぬるくなっただけ」の場面では追い焚き、「そもそもお湯が少なくなってしまった」というときは足し湯、といったように、目的に合わせて使い分けるとムダが出にくくなります。

Q2.冬は追い焚きのガス代が上がる?

はい、冬場は追い焚きのガス代が上がりやすい季節です。
水温も室温も低い状態からのスタートになるため、同じ温度までお湯を温めるのに必要なエネルギーがどうしても増えてしまいます。
その結果、追い焚き1回あたりのガス消費量が多くなり、ガス代も高くなりがちです。

冬はとくに、浴槽のふたをこまめに閉める、入浴時間をまとめる、自動保温の設定を短めにするなどの工夫を意識すると、負担増をやわらげやすくなります。

Q3.追い焚きは毎日使ってもいい?

機能としては毎日使っても問題はありませんが、ガス代と衛生面の両方を考えると「どの程度までにしておくか」を決めておくと安心です。
一日に何度も追い焚きを行うと、その分だけガスの使用量は増えていきます。

また、同じお湯を長く使い続けるほど雑菌の増加も気になってきます。

理想的なのは、家族の入浴時間を揃えて追い焚きの回数自体を減らし、「どうしても必要なときだけ使う」というスタンスで活用することです。

Q4.給湯器の交換時期は?

給湯器の交換時期は、一般的には10〜15年程度が目安とされています。
このくらいの年数が経っており、最近になって追い焚きに時間がかかるようになった、湯温が安定しない、運転中の音が気になる、といった症状が出ている場合は、一度点検を受けてみるタイミングかもしれません。

古い給湯器をそのまま使い続けると、ガス代が余計にかかるだけでなく、故障リスクも高まります。
気になる変化があれば、早めにメーカーやガス会社へ相談しておくと安心です。

Q5.プロパンガスだと追い焚きが高い?

はい、プロパンガスは都市ガスより単価が高いことが多く、同じ回数追い焚きを行った場合でも負担が大きくなりやすいです。
とくに、家族が多く入浴回数が多い家庭や、冬場に追い焚きの頻度が増える家庭では、その差を強く感じることもあります。
そのぶん、ふたを必ず閉める、入浴時間を詰めるなどの基本的な節約策が、プロパン家庭ではより大きな効果を生みます。

ガス代全体が高いと感じる場合は、料金プランや販売店の見直しも合わせて検討するとよいでしょう。

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まとめ

追い焚きは、家族みんなが気持ちよくお風呂に入るための心強い機能ですが、その使い方次第でガス代は大きく変わってきます。
とくにプロパンガスを利用している家庭では、都市ガスに比べて1回あたりの負担が重くなりやすいため、浴槽のふたを活用する、入浴時間を揃えて回数を減らす、保温との使い分けを工夫するといった、日々の小さな工夫が節約の鍵になります。

また、給湯器や配管の劣化が進むと追い焚きの効率が落ち、ガス代だけでなく衛生面の不安も高まります。違和感を覚えたときには点検も視野に入れましょう。
光熱費全体を見直したい場合は、電気代節約ガイドやガス代が高い理由を解説したページも参考にしながら、自分の家庭に合った無理のない対策を選んでいくことが大切です。

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