プロパンガスが高い理由と値上げ時の対策!平均価格と適正価格の違いを紹介

プロパンガス料金が高いと感じてはいないでしょうか?都市ガスを使っているご家庭の支払い料金を聞いて、「我が家の半分程度の金額」と驚いている方も多いでしょう。

プロパンガス料金は、世界情勢や物価上昇など様々なタイミングで値上げされていきます。上限がないため、金銭的な不安も尽きないでしょう。

そこで今回は、「プロパンガスが高い理由と値上げ時の対策」をご紹介。平均価格と適正価格の違いもまとめてみました。プロパンガス料金の高さに疑問を感じている方、支払い料金を下げる方法を探している方はぜひご参考ください。

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目次

プロパンガスが高い理由

プロパンガス料金が高い理由は、さまざまな要因が影響しているからです。

なぜこんなにも高額な使用料を払わなくてはいけないのか、早速チェックしていきましょう。

プロパンガスは公共料金ではなく自由料金

プロパンガスが高い理由は、国会や政府が上限を認可する公共料金ではなく自由料金だからです。現在の日本では、ガス・電気・水道(下水道)・電話・NHKが5大公共料金とされています。

プロパンガスは、都市ガスと同じライフラインのひとつ。一般家庭で使われるようになって70年以上も経過しているにもかかわらず、公共料金として取り扱われたことがない不思議な実態があります。

公共料金ではないので自由に設定できる

公共料金の価格は、法令など国が定めたルールに沿って設定することが必要です。価格を自由に設定することは難しいシステムとなっています。一方、自由料金のプロパンガスは自由に価格設定ができるため料金が高くなってしまうのです。

プロパンガスは生活に欠かせない光熱費であるにもかかわらず、プロパンガスを使用する世帯は業界の言い値を支払うしかないというわけです。

ガス会社が自社都度で料金を値上げできる

プロパンガスは自社都合で簡単に値上げできてしまうことも料金が高い理由です。ルールに沿って行う必要がないため、極端にいえばどのような理由からの値上げであってもまかり通ってしまいます。

ただし、値上げする場合は1か月前にその旨を文書で通知することが義務化されています。プロパンガスを利用している世帯からすれば一方的な通知ではあるものの、継続するかしないかの選択が可能です。

価格競争がなく、コストダウンなど企業努力がないまま値上げ

プロパンガスの高さは、業界に価格競争自体がないという慣習的な理由も深く関係しています。地域ごとに存在する複数の業者がお互いに歩調を合わせ、価格競争が生まれないようにしているというわけです。

熾烈な価格競争が存在しないため、コストダウンなどの企業努力もありません。消費者離れが起こり得ないライフラインなので、タイミング次第で値上げされ続けてしまいます。

配送コストや設置工事が発生する(人件費等)

プロパンガスが高い理由は、配送コストや設置工事が発生するからです。都市ガスは、地中に埋設されたガス管を通って各家庭に供給されます。しかし、プロパンガスはガスボンベを軽トラックに載せて各家庭に配送するため、その都度人件費が発生してしまうのです。

2025年からは国によって禁止される動きがあるものの、賃貸物件の場合は建物の建設時にかかった設備費などが月々の使用料に上乗せされている現実もあります。

高く感じたらガス会社を変更しよう

自由料金であること、業界的に価格競争がないことなどから、プロパンガス料金の高さや値上げに抵抗することは難しいように思えるでしょう。しかし、プロパンガス会社を変更するだけで高額な料金や値上げへの対策が可能となります。

戸建ての場合のガス会社変更

持ち家が戸建て住宅の場合、プロパンガス会社の変更は容易です。まずは、変更先のガス会社を検討します。プロパンガスの基本料金・従量料金が今より安く、キャンペーンや特典なども含めて比較していくとお得に変更できるでしょう。

現在契約しているガス会社との間で最低契約年数が経過していない場合は、10万円前後の違約金支払いがあります。その際、違約金を負担するサービスを打ち出しているガス会社に乗り換えれば無駄なお金を支払う必要もなくなるでしょう。

解約手続きに関しては、乗り換え先のガス会社が代行してくれるケースがほとんどです。具体的なガス会社変更の手順は以下のリンクをご参考ください。

アパート・賃貸の場合のガス会社変更

アパートなどの賃貸物件の場合、プロパンガス会社変更はとてもハードルの高いものとなります。ガス使用料金は居住者の支払いですが、プロパンガス自体の契約者は建物の所有者である大家さんです。

そのため、高額なプロパンガス料金や度重なる値上げに不満があっても、居住者が個人でガス会社を変更することはほぼ不可能となります。

「どうしても賃貸物件に住んだままでガス会社を変更したい」という方は、以下のリンクの記事にある方法を試してみてください。

プロパンガスの平均価格と適正価格の違い

ガス会社を変更するときに確認しておきたいのは、乗り換え先のプロパンガス料金が平均価格と適正価格のどちらなのかということです。両者の違いを知っておかないと、ガス会社を変更しても再び高い料金に悩むはめになります。

平均価格とは?ガス会社の言い値だから割高

プロパンガスの平均価格とは、地域・家族人数別の使用料金から割り出された平均金額のことです。記事の冒頭で、プロパンガスは都市ガスと違って料金設定も値上げも自由に決定できるとご紹介しました。

もとの価格自体の透明性がないため、本来の平均の意味からは程遠く、結局はガス会社の言い値でしかないことに注意です。平均価格について、もっと詳しく知りたい方は以下のリンクの記事をご参照ください。

適正価格とは?高過ぎず安過ぎない料金

プロパンガスの適正価格とは、プロパンガス会社が無理をせず経営していけるだけの料金のことです。地域ごとの差もありますが、一般的には都市ガス料金の2割増し程度が適正価格とされています。

さらに、平均価格と適正価格で月の使用料金を比較すると、2~4割程度の料金差のあることがわかっています。これらのことからも、プロパンガスは適正価格で販売している会社と契約することが使用料金を安く抑えるポイントです。

【参考】一人暮らしの場合の平均価格

一人暮らしの場合、プロパンガス料金の平均は5立米(㎥)といわれています。直近のプロパンガス小売価格から一人暮らしの平均価格をご紹介するので、ぜひご自身の料金と比較してみてください。(単位:円[税込]/基本料金含む)

2023年10月31日5㎥
北海道6,651
東北5,978
関東5,133
中部5,486
近畿5,311
中国5,818
四国5,371
九州及び沖縄5,500
全国5,506

引用:石油情報センター

プロパンガスの1か月あたりの料金は以下の計算式から算出できます。

・基本料金+(従量単価 ×使用量[立米(㎥)])

基本料金や従量単価は地域ごとに差があります。しかし、表の平均価格から大幅に高い金額を支払っているようなら見直しを検討するとよいでしょう。

以下のリンクの記事では、一人暮らしでプロパンガス料金が高いと悩んでいる方向けにおすすめの節約方法を紹介しています。

プロパンガスの値上げ時の対策

プロパンガス会社から値上げ通知が届いた際は、ガス会社を変更する以外の対策もあります。契約中のプロパンガス会社と交渉して、値上げを拒否するという方法です。

戸建てと賃貸の場合に分けて、プロパンガス料金の値上げを拒否する方法をリンクの記事でまとめています。興味のある方は参考にしてみてください。

プロパンガス料金の見積もりの取り方

ガス会社を乗り換えする際は、複数の業者から見積もりを取って比較検討することが大切です。平均価格と適正価格のどちらなのかを確認しておかないと、変更しても再び悩みのタネとなってしまいます。

契約後の値上げがあるのかどうか、解約ルールの有無などもリサーチして後悔のない乗り換えにしておきましょう。以下のリンクの記事では、プロパンガス料金の見積もりの取り方を詳しくご紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

LPガスの料金相談は「プロパンガス料金適正化協会」

高いプロパンガス料金の対策について詳しくご紹介しました。しかし、自分ひとりでガス会社と交渉したり乗り換え先を探したりするのは、少しだけ心細くはないでしょうか?

「プロパンガス料金適正化協会」なら、LPガスの専門家に無料で相談できます。当協会は、プロパンガスの適正価格での利用を使命とした消費者保護団体です。

適正価格のガス会社の紹介、値上げへの交渉、トラブル解決などのサポートを行っています。プロパンガス料金に不満を持っている方、行動したいけれど不安のある方は、ぜひLINEや電話で無料相談からスタートしてみてください。

まとめ

プロパンガスが高い理由は、公共料金ではなく自由料金のままだからです。値上げ時の対策としては、ガス会社への値上げ拒否や乗り換え、大家さんへの交渉などがあります。

ひとりで行動するのが不安な方は、プロパンガス料金適正化協会に連絡してLPガスの専門家に無料相談するのがおすすめです。知識のある専門家のもとで、プロパンガスについての悩みを解決していきましょう。

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