オーナー・管理会社の方へ
プロパンガスは、会社ごとに自由にガス料金を設定可能なため、適正価格以上のガス契約を結んでしまっている事例も少なくありません。
入居者は毎月その物件に暮らして請求されるガス料金を支払わなくてはいけません。そのため入居者が過ごしやすいよう、ガス料金が高い場合、ガス会社の変更もしくは料金交渉を積極的に行いましょう。
ガス料金の値上げや高騰について対策しましょう
プロパンガスを利用する物件において、オーナーや管理会社がガス料金の検針票を直接確認する機会が少ないため、ガス料金の高騰に気づかないことが多く、結果的に問題を他人事のように感じてしまうケースが見受けられます。
入居者としては、ガス料金が高くなることは生活費の出費につながるので、とても無視できない問題です。
まず、管理会社としては、ガス料金の管理を一任されているため、入居者からの情報開示依頼がない限り、積極的に料金についての情報提供を行わないことが一般的です。しかし、入居者がガス料金の根拠や詳細な内訳について疑問を持つことがあります。その際には、適切な情報開示を行うことが信頼関係の構築に繋がります。
オーナーとしても、入居者がガス料金について不満を抱えたままでは、長期的な入居に影響を与える可能性があります。そのため、ガス料金に関する透明性を高め、入居者が納得できるような対応を管理会社と連携して行うことが重要です。
オーナーは管理会社と定期的に確認を取ろう
プロパンガス料金の高騰や不透明な料金体系に関する問題を解決するためには、オーナーがガス会社に問い合わせて現在の状況を理解することが重要です。
以下のポイントを押さえた上で、具体的な対応策を講じることが求められます。
ガス会社に貸与契約の有無を確認する
オーナーはまず、ガス会社との間で設備に関する貸与契約が存在するかどうかを確認することが必要です。貸与契約がある場合、設備の維持費や交換費用がガス料金に含まれている可能性があるため、その詳細を把握することが重要です。
【オーナーとガス会社の間で交わされる契約書名称の例】
・設備貸借契約書
・設備貸与契約書
・販売契約書
・14条書面
具体的には以下のような内容が含まれます
・ガス設備(例:ガス管、給湯器)
・ガスとは関連のない設備(例:インターフォン、Wi-Fi、エアコンなど)
紹介するガス会社も、契約内容を確認した上で価格を決めるため、オーナーの皆様には、まず契約書の内容を確認することが重要です。
法改正により請求金額にガス設備代を記載しているかを確認
法改正により、ガス会社は請求書にガス設備代を明確に記載する義務がある場合があります。
オーナーは、請求書にこの情報が適切に記載されているかを確認し、ガス設備代が適正に反映されているかどうかをチェックする必要があります。
単価や基本料金を確認し、適正価格かどうかを判断する
ガス料金の単価や基本料金を詳細に確認し、これが市場の適正価格と比較して妥当であるかどうかを判断することも重要です。もし不適切な料金が設定されている場合は、ガス会社と交渉し、適正な料金に改定するよう依頼することが考えられます。
これらのポイントを踏まえ、オーナーはガス会社とのコミュニケーションを強化し、ガス料金の透明性と適正性を確保することで、入居者の満足度を高めることができます。また、管理会社とも連携して、入居者に対する情報提供や対応を迅速かつ適切に行うことが求められます。これにより、長期的な信頼関係を築き、物件の価値向上にも繋がるでしょう。
迷ったら「プロパンガス料金適正化協会」にご相談してください
プロパンガス料金が高くて困っている、どうにかならないかと悩んでいる方は、「プロパンガス料金適正化協会」までぜひご相談ください。当協会は、プロパンガス販売市場において「透明性のある市場システムの形成」を目指して活動している団体です。
当協会の専門家がLPガス業者との交渉方法、契約の見直しなどについて丁寧にサポートいたします。無料相談の申込みはラインやフリーダイヤルから受け付けているので、ぜひ気軽にお問い合わせください。
料金自動診断とご相談
プロパンガス適正価格化協会の
ガス料金安心保証!
プロパンガス業界は料金が不透明なため、中には契約後に料金を少しずつ値上げしていく会社も存在します。
そのような事態を防ぐために、プロパンガス料金適正化協会では、「ガス料金安心保証」を用意しています。消費者に提携済みの優良なガス会社を紹介し、安心してプロパンガスを利用していただきたいと考えているのです。
また、当協会で提携のガス会社と契約を結んだ場合には「お問い合せカード」を契約時にお送りしており、契約後に何らかの問題が発生した時にはスムーズに問い合わせが進むようになっています。具体的には、当協会が消費者に代わって契約中のガス会社との値段交渉・要望伝達を行います。
万が一、提携ガス会社が不当な値上げを行なった場合、お客様からご連絡をいただき次第、直ちに適正なガス料金に戻すなどの対応が可能です。
ガス会社変更の流れ
現在のガス会社、地域、貸与契約などを確認し、対応可能な会社を調査します。
契約書を確認、現在のガス料金や、解約に伴う設備等の残存金があるかないかなどを確認いたします。
残存金がないことを確認し、当協会より最適なガス会社をご紹介致します。
ガス会社からオーナー様へご連絡をさせていただきます。
その際、現場確認の日程調整のお電話をさせて頂きます。
残存金がある場合は、ガス会社を変更することができません。
事前にしっかりと支払いを済ませておきましょう。
ガス会社が現場にて、ボンベの設置場所や給湯器・ガス機器を確認を行い、切替えの可否を判断します。
切替え可能な場合、入居者の料金体系をご提案します。
ガス会社からお客様へご連絡させていただきます。
訪問時に、ガス会社の担当者がガス切替について、詳細をご説明をいたします。
書面にてお申し込み後、ガス切り替え工事の日程を決めます。
新しいガス会社より入居者の方へガス変更の説明、案内をいたします。
現在のガス会社への連絡手続きを行います。
ガス切替工事は、ガスメーターとガスボンベ・周辺機材の交換を致します。
所要時間は半日から1日、世帯数に応じて変わります。
ガス会社の変更後は、通常通りご利用ください。