LPガス点検は、期日までに必ず行わなければならないものなのでしょうか。LPガス点検の通知がハガキで届き、「点検スタッフを家の中に入れるのが不安」「忙しいから面倒くさい、今回はパスしたい」と躊躇している方も多いはず。
そこでこの記事では、プロパンガスの点検は行う必要があるのか、断ったらどうなるのか、点検する場所や必要な時間についても詳しくご紹介していきます。
プロパンガスを現在使用している戸建ての方、LPガス点検について詳しく知りたい方はぜひご参考ください。
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プロパンガスの点検は法律で定められている
LPガス点検は、ガス販売事業者が独自で行っているものではありません。液化石油ガス法で定められている保安業務であるため、ガス販売事業者もしくは点検を委託された保安機関からお知らせされるものとなっています。
ガス器具の故障や安全確認
LPガス点検では何をするかというと、ガス器具が故障していないかどうか、正しく使われているかなどの安全確認を行います。LPガス点検自体は無料で、消費者側の事情のよる不具合や故障などがあったときに有料での修理になります。
また、LPガス点検の際に点検スタッフから、プロパンガス関連の製品などをついでにセールスされる心配もありません。
通知が来たらしっかりと点検しましょう
LPガス点検のお知らせは、認定を受けているガス販売事業者もしくは委託された保安機関からハガキで届きます。記載された調査予定日をあけておき、しっかりと点検してもらうようにしましょう。
ハガキに記載されている調査予定日の都合が悪い場合は、連絡することで日程を調整してもらえます。柔軟に調整してもらえることがほとんどなので、スケジュールが厳しくても気にすることなく交渉するとよいでしょう。
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点検のタイミング
LPガス点検は、保安機関が行う法定点検だけでなく、契約先のガス販売事業者が行う点検の2種類があります。それぞれの点検のタイミングをチェックしていきましょう。
入居時やプロパンガス開栓時
誰もが最初に迎えるLPガス点検のタイミングは、入居時やプロパンガス開栓時です。主に契約先であるガス販売事業者のスタッフがやってきて、開栓手続きやガス点検を行います。
利用中の法定点検(4年以内に1回)
認定を受けているガス販売事業者や委託された保安機関からハガキでお知らせが届くのは、こちらの法定点検です。4年以内に1回の頻度で行われることが法律によって義務付けられています。
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プロパンガス点検は立ち合いが必要
LPガス点検がわずらわしいと感じている方であれば、学校や職場に行っている間に勝手に点検してもらえればラクチンとも思うでしょう。しかし、LPガス点検は作業員と点検を受ける側とお互いでの立ち合いが必須となっています。
点検する時間は15分〜20分程度
入居時やプロパンガス開栓時の点検、4年に1回の法定点検のどちらであっても、点検する時間は15分〜20分、長くても30分程度です。点検スタッフから口頭による説明、点検、完了の説明およびサインと、スムーズに進んでいきます。
消費者側から点検スタッフに質問攻めなど行わない限りは、あっという間に終了してしまいます。
作業員は家に入ってくる?
LPガス点検をする場所は主にキッチンになるため、作業員は自宅内に入らざるを得ません。赤ちゃんや幼児を育児中の方、掃除が苦手な方などであれば、LPガス点検を躊躇することの理由のほとんどが「作業員が家に入ってくること」ではないでしょうか。
次の項でも詳しく述べますが、作業員が立ち入るスペースは限られています。育児中の方は家族に仕事を調整してもらって立ち合いを頼む、掃除が苦手な方は必要なスペースのみの掃除をしておくなどして、LPガス点検に備えていきましょう。
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点検する場所
ガス販売事業者もしくは保安機関の行う保安業務の内容、LPガス点検でチェックする場所、点検を断れるのか、断ったらどうなるかについてご紹介していきます。
7つの保安業務
ガス販売事業者もしくは保安機関における保安業務は以下の7つになります。
①供給開始時点検
プロパンガス設備全体の点検
②容器交換時等供給設備点検
転倒の恐れがないかどうか容器周りの点検
③定期供給設備点検
調整器やガスメーターなどの点検
④定期消費設備点検
ガス器具やホースなど消費設備など4年に1回の調査
⑤周知
プロパンガスの使用上の注意などを文書で定期的に消費者に届ける
⑥緊急時対応、⑦緊急時連絡
利用者からのガス漏れなどの連絡に対して迅速に対応する
消費設備点検する場所
7つの保安業務の項でお伝えした「定期消費設備点検」が4年に1回の法定点検となります。
LPガス点検でチェックする場所は、以下のとおりです。
- ガスコンロ、給湯器、警報機などガス器具があるお風呂やキッチン
- ガスストーブがあれば設置しているリビングなど
- 戸外のガス容器や配管など
点検スタッフも慣れているので、終わってしまえば「あっという間だった」と感じる方がほとんどになるでしょう。
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定期点検を断ることはできないのか
個々の事情次第では、「LPガス点検をどうしても断りたい」「延期してもらえないだろうか」と思うこともあるでしょう。実際のところ、LPガス点検を断ることはできるのでしょうか。
法律で義務付けられている
定期的なLPガス点検は液化石油ガス法により義務付けられています。4年に1回の法定点検においては、プロパンガス事故が増加傾向にあることから6か月前倒し推進策がとられており、3年6か月めでの点検を行う事業者が全国的に増えてきています。
拒否した場合、ガス会社の判断によりガスを止められることがある
LPガス点検のお知らせが届いたにも関わらず、連絡なしで放置した場合はどうなるのでしょうか。実質的な拒否を行った場合は、何度か点検スタッフが自宅を訪問し、不在通知を投函して戻って行く、もしくは連絡先に電話がかかってくるという流れになります。
そのままLPガス点検の実質的な拒否を継続したとしても、法的な罰則があるわけではありません。ただし、安全確保ができないという理由でガス供給がストップとなる恐れがあります。ガスを今後も使っていきたいなら、きちんと点検を受けることが賢明です。
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プロパンガスが高いと感じる方へ
LPガス点検が面倒くさい、忙しいから断りたいと考える方のなかには、そもそもプロパンガス料金の高さに不満があって前向きになれないという方もいるでしょう。
こんなに高額な料金を毎月払ったあげくに、定期点検に時間まで取られるなんてと、煩わしく思うのも仕方がないのかもしれません。
プロパンガスの料金が高いのは、会社ごとに価格を決めることができる自由料金制だからです。そのため、あえて高い価格に設定しているガス販売業者も存在するのがプロパンガス業界の現実です。
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LPガス料金が高い場合は「プロパンガス料金適正化協会」に相談
プロパンガス料金が高くて困っている、どうにかならないかと悩んでいる方は、「プロパンガス料金適正化協会」までぜひご相談ください。当協会は、プロパンガス販売市場において「透明性のある市場システムの形成」を目指して活動している団体です。
当協会の専門家がLPガス業者との交渉方法、契約の見直しなどについて丁寧にサポートいたします。無料相談の申込みはラインやフリーダイヤルから受け付けているので、ぜひ気軽にお問い合わせください。
優良ガス会社の紹介
不当な値上げは行わず、適正価格でプロパンガス販売を行う業者が優良なガス会社です。
「透明性のある市場システムの形成」という当協会の趣旨に賛同して頂いている優良なガス販売会社(賛助会員)の紹介も行っております。
もっと良心的な価格のガス会社に切り替えたいと検討している方も、プロパンガス料金適正化協会への無料相談がおすすめです。
まとめ
LPガス点検は液化石油ガス法によって義務付けられています。拒否すると、ガス供給を止められてしまいかねません。調査日は都合の良い日を連絡することも可能で、所要時間も20分前後なので点検を受けるようにしていきましょう。
LPガス料金の高さにも悩んでいる方は、プロパンガス料金適正化協会で無料相談してみてください。きっと、解決の糸口が見つかるはずです。