プロパンガスの特徴や正しい使い方6つ!ガス漏れ時の対処法も紹介

プロパンガスの特徴や正しい使い方6つ!ガス漏れ時の対処法も紹介

幼い頃から都市ガス使用の家庭で暮らしていると、プロパンガスのことを知る機会はほとんどないものです。転居・進学・転勤などで、初めてプロパンガス使用の住居に暮らすことになったという方もいるでしょう。

この記事では、最近プロパンガスを導入した人や慣れていない人に向けて、プロパンガスの特徴や正しい使い方を詳しくご紹介いたします。ガス漏れ時の対処法もまとめているので、万が一のときにも備えていきましょう。

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目次

プロパンガスの特徴

正式名称は液化石油ガス(Liquefied Petroleum Gas)、略してLPガスの主成分がプロパン(C₃H₈)であることからプロパンガスといわれています。これから、プロパンガスの特徴を詳しく解説していきます。

空気より重い

プロパン(C₃H₈)は、私たちの身近にある空気より重い物質です。空気の平均分子量は28.8、プロパンの分子量は44.09なので、プロパンを主成分とするプロパンガスは空気の1.5倍ほど重いという計算になります。

空気より重いプロパンガスが、ガス漏れを起こしたときに溜まるのは室内の床周辺です。そのため、プロパンガス用のガス漏れ警報機は、キッチンの床から近い壁際などに設置されています。

ガス漏れ認知のため臭いがある

そもそものプロパン(C₃H₈)は、色や臭いがついておらず、引火点もマイナス104.4℃と極めて引火性の高い気体です。このままでは一般家庭でガス漏れを起こしたときにわからず危険であるため、プロパンガスにはあえて硫黄系化合物の臭いを付けてあります。

プロパンガス使用が初めての方でも「ガス漏れかもしれない」「これはおかしい」とすぐにわかるほどの鼻にツンとくる臭いです。プロパンガスが正しく使われ、きちんと燃焼している場合には刺激臭は発生せず無臭となります。

一酸化炭素が含まれていない

ガス漏れから連想する重篤な症状として、一酸化炭素中毒を思い浮かべる方はたくさんいるでしょう。なんとなく有毒な一酸化炭素がプロパンガスのなかにもともと含まれているかのようなイメージがあるものです。

しかし、一酸化炭素は主にガスが不完全燃焼を起こしたときに発生する気体であるため、プロパンガス自体には含まれていないものとなります。毒性のないプロパンガスはクリーンなエネルギーとして注目されていますが、不完全燃焼には気をつける必要があります。

プロパンガスの使い方6つ

プロパンガスは正しく使いさえすれば、不完全燃焼やガス漏れ、火災事故を防ぐことができる安全なエネルギーです。ここからは、プロパンガスの使い方について詳しくお伝えします。

点火・消火は必ず目で確かめる

ガステーブルコンロの操作ボタンを押しても、着火しないこともあります。バーナーキャップの目詰まりやスス汚れ、乾電池の消耗などが原因です。また、消したと思っても火が消えておらず、鍋の中のスープなどが煮えたぎってしまうこともあります。

Siセンサーに搭載されている消し忘れ消火機能の消火時間は、ガスコンロの機種によって異なるため要注意。不完全燃焼やガス漏れ、火災事故防止のためには、点火や消火の際の目視での確認が必須です。

青い炎でお使いください

コンロでプロパンガスを使う際は、ガス火が青い炎であるかもチェックするようにしておきましょう。プロパンガス燃焼に十分な酸素が供給されていれば、炎は青くなります。赤い炎は、不完全燃焼を起こしているサインです。

十分な酸素がない状態で点火している、バーナーキャップの劣化で酸素の量に見合わないガス量が出てしまっているなどが原因として考えられます。

ガス栓は、使用時には全開で、使用後は完全に閉めること

コンロ周辺にあるプロパンガスの元栓は開けたままで、閉めることはめったにしないという方も多いでしょう。ビルトインコンロであれば元栓はコンロ台の下の棚のなかなどに設置されていて見えないため、なおさら習慣付けることが難しいものです。

元栓を常に開けっ放しにしているからといってガス漏れリスクが高くなるわけではありません。しかし、できれば元栓を閉めることを習慣付けておくと、不測の事態よるガス事故に備えられるためよいでしょう。

ゴム管は時々点検し、早めに交換

プロパンガスの元栓からコンロをつなぐガスホースやガスコードは定期的な交換が必要となる部品です。ガスホースはオレンジ色のゴム管で耐用年数は3年、ガスコードは約7年ほどとされています。

耐用年数を超過したガスホースやガスコードをそのまま使用するのはガス漏れするかもしれないので危険です。見た目にひび割れなどの劣化が起きていなくても、万が一に備えて交換することがおすすめです。

換気は充分にする

プロパンガスの使い方で最も注意しておきたいのは、換気を十分に行うということです。とくに寒い冬は換気が適当になりやすいので要注意。キッチンにある窓を開けて、換気扇も忘れずにしっかりと回すようにしておきましょう。

換気が十分でないと、酸素不足で不完全燃焼を起こしてしまいます。不完全燃焼により発生した一酸化炭素は空気と重さがそれほど変わらず、室内の上部に溜まるため、人体に危険を及ぼす恐れが高いです。

長期使用していない場合はプロに相談を

長期間使用していなかったプロパンガスを使うことになったという方もいるでしょう。海外赴任や旅行で自宅を長期間留守にしていた、別荘で夏場しか訪れないなどで、久しぶりにプロパンガス使用を再会する場合は、ガス業者に点検してもらってからが安心です。

長期間使用していない間に部品が劣化したり、不具合が起こったりしている可能性はゼロではありません。ガスによる事故は消費者側の過失も多く、その場合は賠償金が減額されることもあるため要注意です。

もしガスが漏れたら

ガス漏れによる大惨事は決して他人事ではありません。もしプロパンガスが漏れた場合、身を守るためにはどのような行動を取るべきなのでしょうか。

室内の火を全部消す

プロパンガスが漏れたときにまず行うのは、室内における着火源となるものの操作をしないことです。これは、漏れ出たプロパンガスへの引火を防ぐため。

ライター、タバコ、マッチ類はもちろん、電気や換気扇のオンオフも火花が発生するため厳禁です。

扉や窓を十分に開ける

プロパンガスが漏れたら、扉や窓を早急に開け放ってガスを室外に追い出すことも必須です。空気より重いプロパンは室内の床周辺に滞留します。そのため、高い位置にある窓だけでなく、リビングにあるような履き出し窓も開けておくとよいでしょう。

ガス栓・器具栓を閉める

着火源がないことを確認し、扉や窓を開け放って換気を確保したら、次はガスの元栓やガスコンロの器具栓を閉めます。元栓や器具栓をしっかりと閉めることで、これ以上のガス漏れを防げます。

地震や洪水の際は容器のパルプを閉める

地震や洪水が発生した場合は、戸外に設置されているガスボンベのバルブも閉めておきましょう。地震の際は揺れが収まってからバルブ閉めを行います。ガスボンベのバルブは時計回り(左回り)にまわすと閉めることが可能です。

LPガス料金が高い場合は「プロパンガス料金適正化協会」に相談

ひとりひとりが正しい使い方をすることで、ガス漏れや不完全燃焼などによる事故を防げます。しかし、自由料金制のプロパンガスの料金が高いという問題は、個々の努力だけではどうにもならない場合が多いでしょう。

LPガス料金が高くて困っている方は、消費者保護団体である「プロパンガス料金適正化協会」にぜひご相談ください。当協会のプロパンガスの専門家が悩みについてサポートするとともに、優良なガス業者のご紹介も行っています。

無料相談の申込みはラインやフリーダイヤルから受け付けていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

まとめ

プロパンガスは空気より重く、ガス漏れを起こした際は臭いですぐわかるという特徴があります。正しい使い方を意識することで、ガス漏れや不完全燃焼などによるガス事故を防ぐことが可能です。

万が一、ガス漏れしまった際は今回の記事を参考に冷静に対処していきましょう。また、料金の高さに困ったときは、プロパンガス料金適正化協会への無料相談が解決策となるはずです。

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