プロパンガス値上げ拒否は可能?対処法を徹底解説!理由・通知義務による注意点などを紹介

「プロパンガスの値上げは拒否できるのか?」ということを知りたい人も多いでしょう。一方的に値上げの連絡が来れば、一体どのような理由で値上げせざるを得ないのか、不本意ながらも了承するしかないのか、モヤモヤしてしまうのは当然です。

そこでこの記事では、プロパンガスの値上げは拒否できるのか?、納得いかないときの対処法を詳しくご紹介いたします。値上げの理由・通知義務による注意点もまとめてみました。

プロパンガス会社から値上げ通知が届いて拒否できるのか知りたい人は必見です。

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目次

LPガス値上げは拒否できる?

プロパンガスの値上げは拒否できるのか?その答えは、アパートなどの賃貸住宅に住んでいるのか、戸建ての持ち家に住んでいるのか、お住まいの形態によって分かれてしまいます。

アパート・賃貸の場合

アパートなどの賃貸住宅にお住まいの場合は、残念ながらプロパンガスの値上げを拒否することはできません。どのプロパンガス業者を選択するかは、建物のオーナー(大家さん)に権限があります

オーナーがAというプロパンガス業者と契約している場合、物件の入居者全員はAでプロパンガスを使用するシステムです。そのため、値上げに不満でも、入居者は当初から設定されている業者のプロパンガスを使用するしかないということになります。

ただし、他の都市ガス物件、安い料金でプロパンガスを使える物件があった場合は引っ越しする形で拒否をすることはできます。将来的に転勤など転居が予定されていない場合、光熱費の値上げがマイホーム取得のきっかけになるご家庭は少なくありません。

戸建ての場合

戸建てで持ち家にお住まいの場合は、プロパンガス料金値上げを拒否することが可能です。しかし、一方的な拒否ができるわけではなく、2通りの方法から選ぶことになります。

①他のLPガス業者に乗り換える
②契約中の業者と交渉してみる

もっと安い料金で使えるプロパンガス業者に変更する、もしくは交渉して価格を据え置きしてもらうかたちで値上げの拒否につなげるということです。

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LPガス値上げの理由6選

「プロパンガスの値上げは拒否できるのか?」は、戸建てで持ち家の方なら可能です。しかし、LPガスの値上げにはさまざまな理由があります。詳しく知っておくことで、他社への乗り換えや業者との交渉に役立つでしょう。

自由料金制によるもの

プロパンガス値上げの理由のひとつは、プロパンガス業界自体が自由料金制となっているからです。プロパンガスの料金請求は以下の計算式に基づいています。

LPガス料金 = 基本料金 + 従量料金(従量単価 × 使用量を掛けたもの)

極端な話になりますが、500円相当のプロパンガス従量単価を、500円で請求しようが、800円で請求しようが業界的にはOKであるのが自由料金制です。また、プロパンガス料金の値上げは基本料金に反映されることもあります。

原油価格の高騰によるもの

プロパンガス値上げの理由は、原油価格の高騰もあります。日本はプロパンガスの元になる原油のほとんどを中東諸国をはじめとする海外からの輸入に頼っている状況です。

そのため、原油産出国が値上げをすると決めれば、自動的に日本のプロパンガス業者も価格改定を余儀なくされてしまいます。

為替レートが円安状態によるもの

為替レートが円安に傾くと円の価値が下がり、日本側の輸入業者の仕入れ額が上がるため、これまで通りの料金で販売していくとなると利益が低くなってしまいます。海外からの輸入がメインとなる原油は、円安に強く影響されるというわけです。

円安円高
輸入仕入れ価格がUPするため、値上げになりやすい仕入れ価格が安定するため、価格も下がりやすい
輸出利益率が上がる利益率が下がる

為替レートは誰かが目的をもって決めているわけではないため、影響が及んでしまうのは避けられないでしょう。

需要と供給のバランスによるもの

プロパンガス料金の値上げは、需要と供給のバランスによっても左右されています。需要とは買う側、供給は売る側です。さまざまな背景から、供給が少なく需要が多くなれば、プロパンガス価格は値上がりしてしまいます。

例えば、ガス使用量が増える冬場に料金が高くなるのも需要と供給の関係です。また、需要と供給のバランスが大きく崩れると、想像以上の価格高騰を招いてしまうこともあります。

勧誘セールスで契約した

自由料金制であるため、プロパンガス業者の勧誘セールスは頻繁に行われています。「変更しませんか」という業者がいれば、「変更しないでください」という業者も実際にいるわけです。

変更を求める側の業者は、違約金の負担や契約中の業者より低価格な料金設定をアピールしてくるでしょう。しかし、「よいことを言うのは契約するまでの話」といった裏側も懸念されます。

プロパンガス料金が値上げされる理由には、契約後に料金を値上げするつもりの悪質な業者に都合よく扱われてしまっただけということもあるのです。

大家さん都合によるもの

プロパンガス料金が値上げされる理由には、大家さんの都合が影響している場合もあります。プロパンガス業者は大家さんと契約する際に、ガス設備について、もしくはガス供給に関係ないメリットを提供するケースがあります。

例えば、ガス配管工事などを筆頭に、エアコンやキッチン設備を無料に近いかたちで提供するなどです。もちろん、その分は大家さんにとってサービスでも、月々のLPガス料金に上乗せされ、入居者が支払うことになります。

ただでさえ、上乗せされた高い料金を支払っているのに、仕方がない理由でプロパンガス自体の料金が値上げされれば、驚くような使用料金が請求されることになります。

ただし、2023年7月に経済産業省がLPガス代の透明化を図るため、関係ない設備費の上乗せを禁止する方針を発表しました。

引用:「LPガス代、透明化 関係ない設備費、上乗せ禁止

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通知なしのLPガス値上げには注意

プロパンガスの値上げは即日に行われるものではなく、事前に通知していない場合は違法となります。その値上げは、業者からきちんと通知されたものでしょうか?ぜひ確認してみてください。

1ヶ月前に事前通知無しは違法

プロパンガス料金を値上げする場合は、1か月前に書面で通知することが義務付けられています。2017年、液化石油ガス法の改正でガス料金の算定根拠を利用者に説明しなくてはならなくなったのです。

1か月前に書面で通知されるため、利用者は継続するか、違う選択をするかの見直し期間をもつことができます。

LPガス値上げ通知が来た場合

プロパンガス料金の値上げは1か月前に通知されます。「拒否できるのか?」は難しいですが、まずは「LPガス業者と交渉してみる」という対処法を試してみるのもよいでしょう。

事前に料金内訳・契約書を確認

プロパンガス値上げについて交渉するには準備が必要です。まずは、事前通知の書面と過去の料金明細、契約書を用意します。事前通知はあったか、値上がりはどのくらいの金額になりそうなのか、契約書の値上げについて記載がないかも含めてチェックします。

LPガス値上げ理由を把握する

同時にプロパンガスの値上げが、これまでにお伝えしたどの理由に当てはまるのか把握していきます。値上げの理由をしっかりと見極めることで、交渉するポイントが見つかるでしょう。

LPガス料金の交渉を試みる

「値上げを拒否できるのか?」はダメ元ではありますが、業者とLPガス料金の交渉を試みてみましょう。プロパンガスは自由料金制であるため、もしかしたら納得のいく対応がなされ、解決に至るかもしれません。

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LPガス料金交渉がうまくいかなかった場合

プロパンガス業界は自由料金制ですが、値上げ拒否に対する交渉がうまくいかない場合もあります。交渉したことが裏目に出てしまい、他社への変更をすすめられてしまうリスクも予想されます。そんなときはどうすればよいのでしょうか?

LPガス会社の乗り換えを検討しよう

プロパンガス料金の交渉がうまくいかなかった場合は、他社への乗り換えを検討しましょう。乗り換えのやり方や流れは以下を参考にしてみてください。乗り換え決定から完了まで、1週間が目安の期間となります。

①乗り換え先のプロパンガス業者を探す
②乗り換え先のプロパンガス業者と契約する
③乗り換え先の業者がこれまでの業者に解約を通知する
④ガスボンベやメーター交換に立ち合う

また、最低契約年数の設定があり、違約金支払いが必要な場合は、乗り換え特典で違約金を負担してくれる業者を探してみることがおすすめです。

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LPガスの相談は「プロパンガス料金適正化協会」

プロパンガス料金の値上げは拒否できるのか?その交渉を自分がするとなると大変そうです。そしてまた、交渉がうまくいかなかったときは乗り換え先を探す労力が発生する不安もあります。

契約中のLPガス業者に対してひとりで行動するには、あまりにも心細くはないでしょうか?そんな悩める人に寄り添うのが、「プロパンガス料金適正化協会」です。

プロパンガス適正化協会では、プロパンガスについての疑問や不安を解消するお手伝い、切り替えの際のサポートを行なっています。

まとめ

プロパンガスの値上げは拒否できるのか?

戸建てで持ち家なら、ケースバイケースではあるものの、交渉次第で何とかなる可能性もあります。そして、うまくいかなかったときは他社への乗り換えを検討することも対処法となるでしょう。

ひとりでの行動が不安な方は、ぜひ「プロパンガス料金適正化協会」へ無料相談を申し込んでみてください。少しの勇気であなたの深い悩みが解決へと近づくはずです。

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