公共料金とは、いったいどのような料金のことを指しているのでしょうか。また、公共料金を払い忘れるとどうなってしまうのか、節約方法はないのかも気になるものです。
そこでこちらの記事では、公共料金とは何なのか、種類や支払い方法について詳しくご紹介。また、払い忘れるとどうなるのか、お得になる節約術とともにお金がない時の対処法まで特集してみました。
「公共料金に含まれるものは何なのか知りたい」「公共料金の支払いが負担になっている」という方は、ぜひチェックしてください。
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公共料金とは
公共料金とは、サービスや商品の対価として支払う料金額や上限の決定に公的機関(国会・中央政府・地方公共団体)が直接関わっているものを指します。
公的機関が料金の水準や上限を決めるといっても、サービスや商品を提供しているのは公企業ばかりではありません。
サービスの向上や赤字経営の解消などを目的として、1980年代頃から民間企業が事業を継続する民営化も増えています。
公共料金の種類
公共料金の種類には、電気・ガス・水道・電話・NHKといった5大公共料金を始め、以下のようなものがあります。
インフラ関連(電気・ガス・水道など)
公共料金の種類には、インフラ関連の料金があります。
インフラとは、基盤や下部構造という意味の「インフラストラクチャー(infrastructure)」の略です。エネルギーに関するインフラの料金の種類には、次のようなものがあります。
- 電気
- ガス(都市ガス、プロパンガス)
- 水道
通信関連(電話・郵便料金など)
電話や郵便料金などの通信に関連する費用も、公共料金のうちのひとつです。
具体的には、次のようなものがあります。
- 携帯電話通信料金
- 固定電話通信料金
- インターネット接続料金
- NHKなどのテレビ放送に関する料金
- 切手、はがき、封書などの郵便料金
公共交通機関の運賃
お住まいの地域によって、利用する主な公共交通機関は様々です。
次のような交通手段に関わる運賃が公共料金に含まれます。
- 鉄道
- バス
- タクシー
- 航空
- 高速道路
教育関連(授業料・教科書代など)
教育費として独立しているようにみえる授業料や教科書代ですが、教育の機会均等の原理などから公共料金に分類されます。
- 国公立学校の授業料
- 教科書代
医療関連(診察・介護報酬など)
診察代や介護報酬なども公共料金の種類に含まれます。このような医療関連の公共料金については、保険制度を介して自己負担額を支払うことが特徴です。
一定の条件に当てはまると、控除される場合もあります。
- 診察代
- 薬代
- 入院費用
- 介護報酬
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公共料金に含まれないものは?
公共料金のように見えて、公共料金に含まれないものもあります。
税金や保険料は含まれない
所得税や消費税などの税金、国民年金や健康保険などの社会保険料は、国の財源、病気や老後などに備えて支払う料金です。
任意ではなく、義務であるため公共料金に分類されません。給料からの天引きや納付などの支払い方法で徴収されます。
公共料金の決め方
公共料金とは、国会・政府・地方公共団体などの公的機関が支払う水準を決定しているものです。
具体的には、以下のような要素から複合的に支払う水準を決定しています。
- 効率的な資源配分
- 安定供給の確保
- 公平な供給と負担
- 運営に必要なコスト
- 需要と供給のバランス
なぜ国が決めるのかというと、いち企業の市場独占を防いだり、生活に困る人を増やさないようにしたりするためです。
公共料金の支払い方法
公共料金とは、一般的な支払いと変わりない方法によって納付可能な料金でもあります。
具体的な支払い方法には、次のようなものがあります。
- 口座振替(銀行口座から自動引き落とし)
- クレジットカード決済
- コンビニ払い(払込用紙や専用端末を使用)
- 銀行・郵便局での振り込み
- 電子マネー・スマホ決済(PayPay、楽天ペイなど)
支払い方法は複数ありますが、ポイントバックのあるクレジットカード決済や電子マネー・スマホ決済がお得です。
公共料金の支払いを忘れるとどうなる?
うっかりしていて、公共料金の支払い期日を忘れることも珍しくはありません。
しかし、公共料金の支払いを忘れたまま放置していると、未払いの理由にかかわらず、次のようなリスクを負う可能性があります。
- 供給の停止
- 督促状の送付
- 遅延金の発生
- 財産の差し押さえ
- 警察への通報
- 信用情報の悪化
とくに、コンビニでの払い込み用紙による支払い方法を選択している方は、忘れてしまいやすいため注意が必要です。
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公共料金を節約する方法
公共料金の払い忘れの原因のひとつとして、金額の高さから後回しになることが考えられます。
支払いの負担を減らすためには、公共料金の節約方法の実践が有効です。
電気代の節約方法
電気代の節約方法は、電力消費量の多い家電を正しく知ることです。
資源エネルギー庁の発表では、家庭の1日における電力消費量の割合は家電製品別に以下のようになっています。
順位 | 家電の種類 | 1日の電力消費割合 |
① | エアコン | 32.7% |
② | 冷蔵庫 | 14.9% |
③ | 照明 | 9.3% |
④ | 給湯 | 12.5% |
⑤ | 炊事 | 7.9% |
結果からも、①~⑤までの家電に対策を講じると節約できると想像できます。
- 使用を控える
- フィルター掃除をこまめにする
- LED照明に変える
- 省エネ家電に買い替える
上記のような対策で節約効果に期待できるでしょう。
参考:資源エネルギー庁「家電製品別の電力消費割合を知ろう!」
ガス代の節約方法
都市ガス・プロパンガスともにガス代の節約方法は、ガス業者の切り替えを検討することです。
現在は、都市ガスとプロパンガスともに、小売りが全面自由化されています。ガス業者の変更で、ガス代への負担を大幅に削減できるでしょう。
また、使用量を減らす方法も効果的です。ガス代は、キッチンや風呂場での使用割合が高いため、以下のような対策がおすすめです。
- 加熱に電子レンジを使う
- 浴槽の湯量を減らす
- 家族がいる場合、間をあけず順番に入浴を済ませる
水道代の節約方法
水道代の節約方法には、以下のような対策があります。
- 植木への水やりは雨水を利用する
- 浴槽の水の量を減らす
- 洗濯はまとめて洗う
- 蛇口からのポタポタ漏れなどはすぐに修理する
- 福祉減免の申請をする
家族がいる場合、水の節約について話し合うことも大切です。大人だけが必死に節水しても、子どもは何も気にせず水を出しっぱなしにしていることもあります。
また、各自治体において特定の条例に該当する場合は、申請により料金の基本料金相当額が減免されるケースもあります。
公共料金の支払いが困難な場合の対処法
公共料金の支払いが困難な場合でも、現実に向き合わず放置することはやめておくべきです。まずは、滞納先の事業者に連絡して事情を説明しましょう。ケースバイケースですが、期限延長や分割払いに応じてくれることがあります。
貸付が必要な場合は、お住まいの地域にある社会福祉協議会で相談してみるとよいでしょう。
社会福祉協議会は、社会福祉法に則って設立・運営している団体です。社協には、低所得者や高齢者の生活を経済的に支える生活福祉資金貸付制度があります。
引っ越し時に公共料金の手続きはどうすればいい?
引っ越し時の公共料金の手続きは、1か月前くらいから始めていきます。
代表的な公共料金の手続きは次のとおりです。
電気・ガス・水道 | ①転居先での使用開始手続きをする ②立ち合いがあるガス開栓は、日時を予約する ③旧居での使用停止・閉栓手続きをする |
電話・インターネット | 事業者の連絡先にアクセスして住所変更や利用停止・開始についての手続きをする |
公立小中学校 | ①通学中の学校へ転居を伝える ②引っ越し前、お住まいの教育委員会で手続きをする ③引っ越し後は、転居先の教育委員会で手続きをする |
電気・ガス・水道などは、それぞれの供給事業者への連絡から進めていきます。電話やオンラインで手続きが可能です。ガスの開栓は、住居での事業者立ち合いによる説明を受ける必要があるため、早めの予約が安心です。
とくに年末年始や4月などの混み合う時期は、直前になると予約が難しいこともあります。電気や水道は立ち会う必要はありませんが、届け出を忘れると使用できないため、前もって手続きをしておくことが大切です。
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まとめ
公共料金とは、サービスや商品の対価を公的機関が水準を決めているものです。支払い方法は、複数ありますがクレジットカードや電子マネーだとポイントがついてお得です。
