突然の地震でライフラインが止まる…そんなときに、お風呂に入れない、料理ができない、暖房が使えないのは本当に困りますよね。
実は、そんな状況でも早く復旧するのがプロパンガス(LPガス)なんです。
今回は、大規模な地震が起きたときの復旧速度の違いや事例、プロパンガスの強み、災害時に備えておきたいポイントをお話します!
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プロパンガスは、大規模災害時に非常に早い復旧が可能です
一般的に、地震発生後約2週間程度で復旧が可能です。
東日本大震災の事例では、被災地の多くで地震発生後約3週間程度で大方の復旧が完了しました。
過去の地震での具体的な復旧日数の例
宮城県沖地震:3日
釧路沖地震:1日
阪神・淡路大震災:14日
新潟県中越地震:18日
都市ガスとプロパンガスの復旧速度の比較
大規模な地震が発生した際、都市ガスとプロパンガスの復旧速度には大きな違いがあります。
それぞれの供給方法やインフラの違いから復旧にかかる時間やプロセスが異なります。
まずは、プロパンガスの復旧速度をみていきましょう。
プロパンガスの復旧速度は?
プロパンガスは各家庭や施設ごとに設置されたガスボンベ(またはタンク)を通じて供給されているため、都市ガスと比較してインフラ全体に依存することなく復旧が行われます。
プロパンガスはガス管に依存せず、各家庭や施設に直接設置されたボンベやタンクを使用しています。
各家庭に個別で供給
LPガスは、各家庭や施設に直接個別で供給される仕組みになっています。
このため、災害時でも大規模的にが影響を受けることなく、被害の少ない地域や家庭は速やかに供給を再開できるという利点があります。
都市ガスのように一度に大規模な地域全体が停止するわけではないため、復旧に柔軟性があり、迅速な対応が可能です。
個別の被害に対応可能
LPガスは、配管やタンクの被害が発生した場合も、その影響を受けた家庭や施設だけを修理・対応できるため、全体に影響を与えることなく個別の被害に対応できます。
LPガスは各家庭ごとに対応が可能であるため、復旧の柔軟性が高いと言えます。
配管が短く、点検が簡単で短時間で完了
LPガスの配管は比較的短く、導管の長さが都市ガスに比べて少ないため、災害後の点検作業も迅速に行えます。
特に、地中に埋まっている部分が少ないため、点検や修理にかかる時間が大幅に短縮されます。
配管が短いことは、異常が発見された場合でも修理がすぐに行えるため、ガスの供給再開が早まる要因となっています。
個別の安全確認後、すぐに使用可能
LPガスの場合、各家庭や施設ごとに独立して供給されているため、災害後の安全確認が完了した家庭から順次供給が再開されます。
ガス設備が損傷していない家庭は、他の地域よりも早く再びガスを使用できるため、安心感も高まります。
比較的短時間での復旧が期待
被害のあるガスボンベやタンクが破損していたとしても、業者が新しいボンベを運んでくることでガスの供給が再開されます。
地震後、短期間で個別の復旧が可能であり、数日から1週間ほどで再利用できることが一般的です。
このため、業者の対応さえ速やかであれば、比較的短時間での復旧が期待できます。
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都市ガスの復旧速度
都市ガスは、災害時に供給が停止した場合、広範囲にわたる配管システムや設備の安全確認、修理が必要です。
そのため、復旧までに時間がかかることが少なくありません。
特に大規模な地震が発生した際には、都市ガスの復旧には段階的な作業が求められます。
広範囲にわたる復旧作業
都市ガスは、広い地域にわたって配管を通じて供給されています。
そのため、災害が発生した場合、一度に多くの家庭や施設でガスの供給が停止します。
例えば、東日本大震災では約46万戸で都市ガスの供給が停止し、特に被害の大きかった仙台市では、完全な復旧までに約50日を要しました。
このように、広範囲にわたる配管システムが被災すると、供給再開には長期間を要する場合が多いです。
具体的な事例
仙台市ガス局では、ガスの供給を支える主要な設備が津波の影響で被害を受け、約8万戸でガスの供給が停止しました。供給再開までには、新潟から仙台を結ぶ天然ガスパイプラインを活用し、3月23日から供給が段階的に再開されましたが、完全に復旧するまでには数週間を要しました。
広範囲の地中配管の点検と修理が必要
都市ガスは、各家庭や施設に地中の配管を通して供給されます。
この配管が地震や津波で損傷を受けた場合、その復旧には点検と修理が必要となります。
地中に埋まっているため、損傷箇所の発見や修理には時間がかかります。
特に、配管が広範囲にわたるため、すべての損傷箇所を特定し、修理するには長期間が必要です。
地域全体の安全確認と修理が必要で、順次供給を再開
都市ガスの供給再開には、地域全体の安全確認が不可欠です。
各家庭や施設でガス漏れの点検を行い、問題がなければ順次供給が再開されます。
このプロセスは、地域ごとに慎重に進められるため、被害が大きいほど全体の復旧が遅れることになります。
仙台市では、全国から集まった応援隊が各家庭で開栓作業を行い、約2,700名が復旧作業に参加しました。
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災害時におけるプロパンガス最大の強み
LPガスの強みは「軒先在庫」
LPガスの大きな強みは、各家庭に「軒先在庫」があることです。
仮にガスが半分残っていれば、半月から1カ月ほどは生活を維持でき、災害時の炊き出しや暖房のエネルギーとして大いに活躍しました。
LPガスは、お湯を沸かす熱源や料理を作るための燃料としても非常に役立ちました。
さらに、LPガスは同一規格で供給されているため、避難所でガスが不足しても、被災した家庭からガス容器を持ち寄り、急場をしのぐことができました。
このように、LPガスは災害時にも柔軟に対応できるエネルギー源です。
災害時の復旧が早いのはプロパンガス
大規模な地震が発生した場合、プロパンガスは各家庭や施設に独立して供給されており、インフラの修理が必要ないため、復旧が早く進む傾向があります。
通常、プロパンガスは数日から1週間程度で供給が再開されることが多いです。一方、都市ガスはガス管の安全確認や修理作業に時間がかかり、数週間から数ヶ月かかることがあるため、災害時の復旧速度ではプロパンガスに優位性があります。
また、ガスが数週間から数ヶ月使えないと、日常生活に欠かせない料理やお風呂、暖房が使えなくなり、生活全体に大きな影響が及びます。
特に寒い季節や災害時の状況下では、身体的な負担だけでなく、精神的なストレスも増え、生活が非常に不便になるため、ガスの供給が途絶えることは大きな問題になります。
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LPガス料金の相談は「プロパンガス料金適正化協会」
プロパンガス料金や切り替え先について相談は、「プロパンガス料金適正化協会」までお問い合わせください。当協会はLPガス料金の透明化を推進する消費者保護団体です。
プロパンガスの専門家による無料相談や透明性の高いガス業者の紹介を行っています。新規契約でガス業者を探している方にも、わかりやすくプロパンガスの疑問にお答えしています。
まとめ
プロパンガス(LPガス)は災害時に強く、各家庭に「軒先在庫」があるため、供給が途絶えても約半月から1カ月は使用可能という点を解説してきました。
炊き出しや暖房、お湯を沸かす熱源としても活躍し、同一規格で供給されているため、ガスが切れても家庭間でガス容器を持ち寄ることができます。
とはいえ、どんなに強いエネルギー供給体制があっても、個々の備えが重要です。
プロパンガス会社との連携も大切ですが、最終的にはご自身や家族の安全を守るための最低限の準備を整えておくことが不可欠です。
大災害に備えて、最低でも3日分、できれば1週間分の水や食料、簡易トイレ、そしてエネルギーを確保しておくことをお勧めします。
また、家庭でもカセットコンロの準備や、LPガス用のボンベの備蓄を検討しておくと、いざというときに役立ちます。
災害時には、こうした備えが生活を支える大きな助けとなります。
プロパンガスの災害対応能力と、個人での備えを両立させることで、災害時にも安全で快適な生活を維持することが可能です。