2012年1月、千葉県在住の戸建てお住まいのH氏様からの相談。
一年前、新築に伴い地元の不動産業者から紹介されたガス業者A社と契約したが、毎月のガス代が高く困っていたところに、N社の営業訪問を受けてその安さに魅力を抱きガス会社の変更手続きをしたとのことでした。
ところが、工事終了後に前の供給業者A社より新築時の配管工事代の残りとして23万円の請求でトラブルに・・・。
新供給会社N社の営業さんに相談しても親身に対応してくれないとの相談でした。
前供給業者A社 | 基本料金1,800円 従量料金 540円 |
新供給業者N社 | 基本料金1,500円 従量料金 280円 |
A社との供給契約書内容を確認の結果、何と通常配管工事にも関わらず高額な工事料金で15年の縛りの契約と判明しました。
仲介した不動産業者と相談・協力を頂いて、妥当性のある残存支払い7万円で示談成立をしました。
考察9
プロパンガス業界は、新規顧客獲得の営業方針として不動産・建設業者への営業を積極的に展開しています。当然、新規ガス契約に伴い関連業者への紹介料も高額化している現状に於いて今回のようなトラブルに至っているケースが散見されます。
基本的に、新築戸建て物件の一般的な配管工事費用は8~10万円と言われておりますが、先の紹介料に加え根拠のない見積り加算で25~30万円で縛る契約を強要する悪質な業者も増加しつつあります。
一方で、今回の切り替え業者(N社営業)の説明も問題があります。
H氏によれば、配管代の請求は無視してもいい等の説明を受けていたとのことであるが、基本的に契約書に同意して押印したのであれば、支払いの義務は発生しますので注意が必要です。
H氏に対しては、現在のN社の料金は「売り込み価格」であることの説明を行い、今後適正料金を逸脱する変動があった際は、改めてご相談頂くことでご案内しました。
「ガス供給契約書への押印は、縛りの金額の妥当性を充分確認することが重要です。」
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