2013年2月、茨城県の賃貸マンションお住まいの消費者Hさんからの相談。
毎月高額なプロパンガス料金の請求に悩み、協会HPを参考にガス会社と値下げ交渉を行ったが満足の得る回答が得られない。全世帯値下げ可能となる適切な交渉方法はないものかとの相談でした。
基本料金1,800円 従量料金@610円
ファミリー10世帯マンションにお住まいで、全世帯が高いガス料金に困惑しておりガス会社との値下げ交渉を試みたが、原油価格の国際的な急騰との理由により@100円程の値下げに留まったとの申し出も、改めて協会のHPを見たら、まだまだ高いことが判明、今後の対処方法等についてのご相談でした。
大家宅が協会スタッフの実家の近くでもあったことから、スタッフが大家宅訪問し価格交渉の一任を受け、現供給会社I社と交渉したところ、以下の料金値下げに同意された。
基本料金1,800円 従量料金@410円
考察20
自由料金であるプロパンガス供給エリアに於いて、このような高い料金表で営業出来ている理由の一つとして、現供給のI社が大手供給メーカーとしての立場で、同地域に於ける協定(悪しき慣習)により、業者間の競争環境を制限する慣行が続いているものと思料される。
協会の独自調査でI社の天敵とも言えるB社名を掲げ、オーナーからガス屋変更手続きも一任のうえで業者変更もチラつかせた価格交渉の結果、即答で全世帯@200円の値下げに現供給会社が渋々応じる結果となる。 同マンションは、各世帯の平均の月使用量が冬場で25~35㎥であり、今回のガス代値下げで全世帯につき平均6.000円/月の値下げ幅となる。
後日オーナーへ結果報告時、既にI社の責任者がオーナー宅に訪問され、頼みもしない同オーナー所有の他マンション3棟も同価格に値下げの提案があったとの報告を受け、オーナーから感謝される。
本件、依頼者Hさんからもご丁寧な礼状が協会に届いたので、ガス屋(I社)の釈明文と共に開示いたします。
一方で、今回の値下げは、「一過性」の可能性も懸念される為、相談者のHさんには協会から「お問い合わせカード」を郵送して、今後の一方的なガス屋理由による値上を阻止していきたいと思っております。
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