プロパンガス料金が高いと入居者からクレームがきて、どう対処するべきか困っているマンション・アパートのオーナー様も多いでしょう。
そもそも、ガス代が高いと入居者からクレームが入る原因はどこにあるのでしょうか？入居者からのクレームに悩まされないマンション・アパート経営を目指すためにも、どのような対処法があるのかチェックしていきましょう。
プロパンガス料金が高くなってしまう理由やオーナー側が確認しておきたい事項、トラブル例などを詳しく解説していきます。
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ガス代が高いと入居者からクレームが入る理由
プロパンガス料金が高い。マンション・アパートのオーナーにそういったクレームを入れる入居者は、基本的にこれまで料金の安い都市ガス物件に住んでいたり、プロパンガスの存在をよく知らずに賃貸契約を結んでしまったりする人がほとんどでしょう。
しかし、プロパンガス料金が高いとクレームにつながる重大な理由は、他にもうひとつあります。
初期費用をガス会社側で負担しているから
プロパンガス料金が高いとクレームになる重大な理由とは、「初期費用をガス会社側で負担している」ことです。マンション・アパートのオーナーで、プロパンガス開通にかかる初期費用をガス会社に負担してもらったという人も多いでしょう。
しかし、実質的にはプロパンガス開通にかかる初期費用をガス会社が負担しているわけではありません。支払っているのは物件の入居者です。上乗せされた分は検針票には記載されず、従量単価に反映されるため、入居者はプロパンガス料金が高いと不審に思います。
無償貸与契約とは？
マンション・アパートにプロパンガスを開通させる費用を「ガス会社側が負担します」という取り決めは、無償貸与契約といいます。文字だけを見ると、あたかもガス会社が善意で提供してくれるかのように感じるでしょう。
しかし実際は、物件の入居者が初期費用を償却していくかたちになります。また、無償貸与契約にはオーナー側へ「契約期間中のガス会社の変更は違約金を支払う」といった条項が盛り込まれています。
ガス代が高いとクレームが入った時の確認事項
プロパンガス料金が高いと入居者からクレームが入った場合、今後何らかの対処法が必要となってくるでしょう。大きなトラブルに発展させないためにも、マンション・アパートのオーナーには確認しておくべき事項があります。
LPガス会社との契約内容
賃貸マンション・アパートのオーナーは、プロパンガス会社との契約内容を改めて確認しておくようにしましょう。
- プロパンガス使用の契約期間
- 中途解約する際の違約金の金額
- エアコンやガスコンロなど他の貸与品の有無
賃貸マンション・アパートが建築されてから年数が経過していると、契約内容の記憶があいまいになってくるものです。改めて確認することで、入居者からのプロパンガス料金のクレームへの対処法を探せるでしょう。
LPガスが高いと入居者からのクレーム対処法
ここからは、入居者からのクレームに対する具体的な対処法をご紹介していきます。プロパンガス料金への不満を解決して、入居者に愛される賃貸物件を目指していきましょう。
契約中のLPガス会社へ交渉する
まずは、マンション・アパートで契約中のプロパンガス会社へ「オーナーが直接交渉してみる」ことが対処法です。ガス会社の担当者が若い社員の場合は、知識不足で話がすすまないことも考えられます。
経験豊富で権限のある管理職に話をつないでもらうとよいでしょう。オーナー側へ、何かしらの打開策を提案してもらえるかもしれません。
LPガス会社を変更する
「LPガス会社を変更する」ことも、入居者からのクレームへの対処法です。該当するマンション・アパートの契約期間がまだ長く残っているようなら、オーナー側が違約金を払ってでもガス会社を変更したほうが長期的なメリットになるとも考えられます。
LPガス会社を変更しない場合、これからプロパンガス料金に対する入居者からのクレームに悩まされ続ける可能性もあるでしょう。また、空き室の原因となってしまい、物件自体の収益性の低下も心配されます。
LPガスの適正料金の専門家に相談
プロパンガス料金のクレームの対処法には、「LPガスの適正料金の専門家に相談」するのもおすすめです。LPガス会社を変更するとしても、次はどのガス会社と契約するかといった新たな悩みが生まれるものです。
最悪なパターンだと、ガス会社を変更しても適正料金ではなかったために、入居者から再びクレームされてしまうことも懸念されます。こういった二度手間を防ぐためにも、消費者保護団体の「プロパンガス料金適正化協会」へご相談されることがおすすめです。
一室のみLPガスを変更を変更することは可能？
プロパンガス料金が高いとクレームのあった入居者の部屋だけ、LPガスを変更するという対処法はないのでしょうか？
出来ません！全室一括契約です
きっと、一室のみなら無償貸与契約の違約金が安くなるのではないかと考えるマンション・アパートのオーナーもいるはずです。しかし、マンション・アパートにプロパンガスを開通させるためには全室一括契約が業界の慣習です。
クレームをつけた入居者だけの部屋のみ、他のプロパンガス会社へ切り替えることは不可能です。プロパンガス料金が高いというクレームの対処法としてLPガスを変更するなら、全室分の変更になってしまいます。
無償貸与契約の期間は？
中途解約を検討する際、プロパンガス会社との無償貸与契約の期間設定が長いと感じるオーナーも多いでしょう。無償貸与契約の期間の長さとは、一般的にどのくらいなのでしょうか？
ガス会社によって期間が異なる
プロパンガス会社との無償貸与契約の期間は、一般的に10～15年といわれています。一見すると、オーナー側にはマンション・アパートの建築費用を削減できてお得なシステムのように思えてしまいます。
しかし、入居者負担になってしまうことを考えると、賃貸経営を続けるうえで大きなリスクであるとも考えられるでしょう。
無償貸与契約によるトラブル例
プロパンガス会社の無償貸与契約が引き起こすトラブルは、オーナー側にも、入居者側にも根が深いものとなります。実際に起こっている無償貸与契約によるトラブル例をご紹介していきます。
違約金を求められてしまった
入居者からのプロパンガス料金のクレームがきっかけで、ガス会社を変更したものの、高額な違約金を請求されるケースもあります。
賃貸マンション・アパートに投資する場合、オーナーは物件にかかる費用にばかり注目してしまいがち。無償貸与契約で解約を検討する事態になるとはあまり想像しないため、高額な違約金を払う契約を締結していたことに、自分自身で驚いてしまうでしょう。
家賃の二重払いになる可能性もある
プロパンガス会社の無償貸与契約は、入居者側の立場からすると家賃の二重払いになる可能性も含まれています。なぜなら、本来はプロパンガス開通にかかる初期費用はオーナーが支払うべきものだからです。
反映させるとすれば家賃です。入居者は賃貸マンション・アパートを選ぶとき、主に敷金や礼金、月々の家賃で検討します。プロパンガス代の詳細までは検討できないため、実質的に家賃の二重取りになると批判されても仕方ないでしょう。
LPガスの相談は「プロパンガス料金適正化協会」
プロパンガス料金のクレームを解決しない限り、入居者からの不満は続いてしまうでしょう。長い間、入居者からのクレームが入り続けるなんて大変です。
とはいえ、ガス会社を中途解約するといっても、どこの販売店に変更すればクレームの原因を解決できるかもわからないものです。
プロパンガス料金の悩みを根本的に解決したいなら、「プロパンガス料金適正化協会」へぜひ相談してみてください。
当協会ではお電話やLINEによる無料相談、透明性の高いプロパンガス会社の紹介、契約後の理不尽な料金値上げへの交渉など、オーナー様への心強いサポートを行っております。
まとめ
入居者からの高額なプロパンガス料金へのクレームは、オーナーとプロパンガス会社の間で結ばれた無償貸与契約が大きな原因です。契約期間がまだ長く残っていて、中途解約に踏み切れないオーナー様は、「プロパンガス料金適正化協会」へぜひご相談ください。
入居者からのクレームの対処法を知り、マンション・アパート経営を充実させていきましょう。
