2012年7月 新潟県にお住まいの主婦Hさんからの相談。
新築から17年経過し、敷地内に新たにガス配管(1.8m)を延長しガスオーブン新設に伴う相談でした。
現供給料金 | 基本料金2,200円 従量料金@600円 |
増設配管工事代として一式 計18,000円 |
Hさん世帯は、女性だけの家庭で男性不在との認識か、ガス屋さんは強気の姿勢で高い料金表を提示しているようです。
値下げ交渉しても適切な対応がされないとの相談を受け、以下の方法で最後の値下げ交渉に挑むようにお勧めしました。
最後の値下げ交渉
■「プロパンガス料金適正化協会に相談したところ、他のガス屋に変更するように勧められ、受け入れガス屋は協会が用意するとの説明を受けました。」
■「新しいガス屋さんの増設配管工事代は無料で、従量料金も@380円にして頂けるそうです。」
■「早々、来週月曜日にボンベ・メーターの撤去に来てください。」
Hさんが、協会の助言通り実践した結果は以下の通りとなりました。
新供給料金 | 基本料金2,200円 従量料金@380円 |
増設配管工事代として一式 無料 |
考察16
高めの基本料金はともかく、この時期に@600円の従量料金値下げ交渉を拒否するとは言語道断です。
今回の相談は、自宅兼店舗敷地内にオーブン設備を設置する為、1.8mの延長配管工事に伴い高いガス代の値下げ交渉したことによる相談であったが、実は、ガス屋さんはそのオーブン設備に対しても追加メーター設置の検討をしていました。
Hさんは、追加メーター設置に伴い新たに基本料金が追加されることを理解しておらず、協会への工事前の相談で事なきを得ました。ガス屋さんは他社業者に変更させられるのを恐れ、今まで交渉に応じなかった料金値下げに応じた模様でした。
ガス業界の体質として、他社切り替えの対応ほど嫌がるものは無く、背景に消費者が自由にガス屋さんを選択できるという事実を、多くの利用者が知らない現実があります。
相談者の居住エリアは業者間競争環境の乏しいエリアです。よって、このようなガス屋さん主導の料金体系やお客様へのサービス・配慮の欠如が目立つ事例が多いことが非常に残念です。
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