プロパンガスを使っていると、ガス会社から「設備を無料で設置しますよ！」なんていうお得そうな話を聞いたことはありませんか？これが「無償貸与契約」と呼ばれるものです。
一見すると、タダで給湯器やガスコンロを無料で設置してくれるなんてお得かも。と思うかもしれませんが、実は注意が必要。契約してしまうと、長い間、高いガス料金を支払うことになるケースも少なくないんです。
この記事では、無償貸与契約の仕組みや気をつけるべきポイントをわかりやすく解説します！
損しないための知識を身につけて、安心してガスを使えるようにしましょう。ぜひチェックしてみてくださいね！
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無償貸与契約とは？
プロパンガスの「無償貸与契約」とは、ガス会社がガス設備（給湯器やガスコンロ、配管など）を無料で設置・貸与する代わりに、長期間にわたりそのガス会社からプロパンガスを購入する契約です。
無償貸与契約の高くなる理由
ここでは、なぜプロパンガスの料金が高くなってしまうのか、わかりやすく説明していきます。
例えば、無料で設備を設置してくれる代わりに、そのコストをガス代に含めて請求されたり、長期契約によって料金が固定され、価格が下がりにくくなることも。適正な料金で利用するために、ぜひチェックしてみてください。
工事・設備費用をガス料金に上乗せ
無償貸与契約では、ガス会社が設備を無料で設置するため、その初期費用を回収する必要があります。
この費用は、長期間にわたって利用者のガス料金に上乗せされることが一般的です。
つまり、表向きは設備が「無償」でも、その費用が結果的にガス代として請求されるため、利用者は高い料金を支払うことになる可能性があります。
不当な値上げ
一部のガス会社が、無償貸与契約を悪用して不当にガス料金を高く設定するケースがあります。契約期間中は会社を変更しにくいため、この仕組みを利用して料金を高く設定する会社も存在します。
長期契約による固定化
無償貸与契約は通常10〜15年の長期契約となるため、その間ガス会社を変更できません。そのため、市場価格が下がっても料金が固定化されやすくなります。
減価償却後の料金据え置き
本来なら契約期間終了後（減価償却後）にはガス料金が下がるはずですが、そのまま高い料金設定を継続するガス会社もあります。
過剰な上乗せ
中には、無償貸与にかかった実際の費用よりも大幅に高い金額を上乗せするケースもあります。例えば、15万円の無償貸与に対して従量単価を500円上乗せするなど、明らかに過剰な上乗せが行われることがあります。
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無償貸与契約の注意点について
「無償貸与契約」は設備を無料で設置してもらえるのでお得に感じますが、実は注意が必要です。
契約中はガス会社を変更できなかったり、料金交渉が難しくなることも。結果的に高いガス料金を支払うことになってしまうかもしれません。
ここでは、無償貸与契約の注意点を解説しています。しっかりチェックして、後悔のない契約を選びましょう！
契約期間中のガス会社変更ができない
無償貸与契約では、契約期間が決まっており、その期間中に他のガス会社に乗り換えることができません。
そのため、仮に他のガス会社がより安い料金を提示しても、契約者は縛られてしまい、競争による料金低下の恩恵を受けにくくなります。
このため、ガス会社は競争が少ない状況で自由に料金を設定でき、高価格を維持することが可能になります。
長期契約による交渉力の低下
無償貸与契約の期間が長い場合、利用者がガス会社に対して料金交渉をする機会が少なくなります。
契約期間が長いほど、利用者はガス会社の料金に対する交渉力を失い、結果的に高いガス代を支払い続けることになります。
解約時の違約金の負担
無償貸与契約を途中で解約する場合、高額な違約金が発生することがあります。
これも、契約者がガス会社を変更しにくい原因の一つです。
設備費用を回収し終わる前に解約する場合、違約金が請求されるため、利用者は高い料金を払い続けざるを得ません。
透明性の低さ
プロパンガス業界では、料金の透明性が低いことが課題となっています。
無償貸与契約では、料金が高く設定されても消費者はその内訳を明確に把握しにくく、長期的に不利な条件で契約を続ける可能性があります。
市場の相場価格に基づいたガス料金を定期的にチェックしづらくなるため、料金が高止まりする傾向があります。
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信頼できる優良なプロパンガスと契約して適正価格で利用しよう
優良なプロパンガス会社であれば、無償貸与契約は避けるべき契約ではなくなります。しかし、自分の力で信頼できるプロパンガス会社を見つけることは困難でしょう。
プロパンガス料金適正化協会では、プロパンガスに「公正で自由な競争」ができる市場環境を作ろうとしています。
消費者の立場に立ってプロパンガスの料金を透明化し、業者間の正常な競争を図っています。プロパンガス会社選びに悩んでいるのなら、プロパンガス料金適正化協会にご相談ください。
消費者目線の適切なアドバイスとご案内を行っています。
まとめ
プロパンガスの無償貸与契約は、設備を無料で設置してもらえるメリットがある反面、その費用がガス料金に上乗せされるため、長期間にわたり高いガス料金を支払うリスクがあります。
また、契約期間中は他社への乗り換えや料金の見直しが難しくなるため、結果的に競争原理が働かず、利用者が高い料金を支払い続ける可能性が高くなります。
